お風呂自動のガス代は高い?追い焚きとの違いと節約する方法を解説
お風呂の自動機能によるガス代の負担に悩む人は少なくありません。この記事では、風呂自動と追い焚きのコストの違いや、具体的な節約方法をわかりやすく解説します。
仕組みを正しく理解して日々の入浴習慣を少し見直すだけで、快適さを損なわずに毎月のガス代を抑えやすくなります。高騰するガス代に悩む人は参考にしてください。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
風呂自動のガス代は高い?
風呂自動のガス代は、仕組みや使い方によって変わります。1回・1か月・1年あたりの目安や、夏と冬で金額が変わる理由を、以下で解説します。
風呂自動・追い焚き・フルオートの違い
風呂自動は、設定した温度と湯量まで自動でお湯を張る機能です。一定時間、湯温が下がるたびに自動で追い焚きをして保温します。一方、追い焚きは、浴槽内の冷めたお湯を給湯器に循環させて温め直す機能自体を指します。
これらの機能は給湯器の「オート」「フルオート」タイプに搭載されており、フルオートはオートの機能に加えて、自動足し湯や配管の自動洗浄に対応します。給湯器のタイプによって使える機能が異なるため、仕組みを理解して適切に使い分けることが大切です。
風呂自動1回あたりのガス代(都市ガス・プロパンガス別)
風呂自動で1回お湯を張る際のガス代は、利用するガスの種類で異なります。200Lのお湯を張る場合の目安は、都市ガスで約85円が目安、プロパンガスで約224円です。水道代(約48円)を含めた合計では、都市ガスで133円、プロパンガスで約272円となります。
都市ガスとプロパンガスとでガス代に差が出るのは、発熱量や単価の設定がガスの種類ごとに異なるためです。実際の金額は、お住まいの地域や水温、設定温度、契約しているガス料金プランによっても変動します。
※参考:お風呂のガス代はいくら?かかる料金と簡単な節約方法を徹底解説! | プロパンガス料金消費者協会
1か月・1年でかかるガス代の目安
風呂自動で毎日1回お湯を張った場合のガス代は、世帯人数やガスの種類によって異なります。たとえば、2人世帯では、1か月あたり都市ガスで約5,490円、プロパンガスで約1万200円、1年では都市ガスが約6万6,795円、プロパンガスで約12万4,100円が目安です。
世帯人数が増えるほど使う湯量も増えるため、金額も異なります。これらはあくまで毎日お湯を張った場合の目安であり、入浴の仕方や保温の使い方を見直すことで、負担を抑える余地はあります。
※参考:お風呂のガス代はいくら?かかる料金と簡単な節約方法を徹底解説! | プロパンガス料金消費者協会
夏と冬でガス代が変わる理由
ガスの消費量は、元となる水温に影響を受けます。夏場は水温が高いため、少ないエネルギーでお湯を沸かせます。一方で冬場は水温が著しく下がるため、設定温度まで高めるために大量のガスが必要です。
同じ湯量や設定温度であっても、水温の低下に加えて暖房器具を使用することも重なり、冬(1〜3月)のガス代は夏(7〜9月)の約2倍になることもあり、料金が高くなります。外気の影響で浴槽内のお湯も冷めやすくなるため、冬場は湯温を維持する熱量も余分に必要です。
風呂自動と追い焚きはどっちが安い?
風呂自動と追い焚きのどちらが安いかは、ガス代だけでなく水道代まで含めて考えることが大切です。両者のコスト差と、自動保温による費用の増え方を解説します。
風呂自動と追い焚きのガス代を比較
風呂自動で新しくお湯を張る場合と、前日の残り湯を追い焚きする場合とで、ガス代を比べると大きな差はありません。同じ水温・水量の条件であれば、器具の熱効率の関係から、新しく湯を張る方がガス代はわずかに抑えられる傾向があります。
差がはっきり出るのは水道代です。追い焚きは新たに水を使わないため、ガス代と水道代を合わせた総額では追い焚きのほうが安く済みます。残り湯がきれいなうちであれば、追い焚きを活用することで水道代分の負担を抑えられます。
※参考:浴槽にお水をためて追い焚きする場合と、自動湯はりでお湯を入れる場合とでは、どちらがお得でしょうか?|パロマ
自動保温は保温時間が長いほどガス代が増える
風呂自動の機能に含まれる自動保温は、浴槽内の温度を一定に保つために、お湯が冷めるたびに自動で追い焚きを繰り返す仕組みです。保温時間が長くなるほど給湯器が作動する回数が増えるため、無駄なガス代が蓄積されます。
数時間にわたって保温を続けると、新しくお湯を張り直すよりも全体の費用が高くなる恐れがあります。コストを抑えるためには、自動保温の設定時間を短く変更するか、必要のないときは機能を切る対策が求められます。
風呂自動を使うメリット・デメリット
ここでは、風呂自動のメリットとデメリットを解説します。
メリット:自動お湯張り・保温・タイマー機能がある
風呂自動を利用する利点には、入浴の準備の手間を減らせます。ボタンを押すだけで設定した温度と湯量まで自動でお湯を張るため、浴槽からお湯があふれる心配がありません。
一定時間の自動保温機能により、入浴時間が異なる家族がいても温かいお湯を保てます。タイマー機能を活用すれば、帰宅時間や起床時間に合わせてお湯を沸かすことも可能です。家事や育児で忙しい時間帯であっても、浴室に何度も足を運んで湯量を気にする手間が省けるため、時間を有効に活用できます。
デメリット:長時間保温のコストと衛生面での懸念がある
風呂自動には、利便性が高い反面、注意すべき点もあります。自動保温は、湯温の低下を検知して何度も追い焚きを実行するため、長時間の作動はガス代を増大させる要因です。また、浴槽内のお湯を給湯器に循環させて温め直す構造上、配管内に雑菌が繁殖しやすくなります。
とくに入浴後の湯を翌日まで放置して保温や追い焚きをすると、衛生面の管理が難しくなりがちです。衛生的な環境を保つためには、定期的に配管洗浄剤を使用して内部を清掃するといった、追加の手間と費用がかかります。
風呂自動のガス代を節約する方法
効率よくお湯の温度を保ち、無駄な給湯器の作動を減らす工夫で、毎月のガス代を抑えやすくなります。ここでは、すぐに実践できる節約の方法を解説します。
家族で間隔を空けずに入浴して保温を減らす
風呂自動のガス代を抑えるためには、家族が間隔を空けずに連続して入浴する方法が効果的です。お湯が冷める前に次の人が入浴すれば、自動保温による追い焚きの回数を最小限に抑えられます。
入浴する間隔が空くほどガス代が増えるため、できるだけ時間を合わせて入りましょう。どうしても間隔が空いてしまう場合は、風呂自動の機能を一度切り、入浴する直前に手動で追い焚きをする方がガス代の節約につながります。
フタ・保温シート・設定温度で湯温を保つ
浴槽の湯温を維持するためには、浴槽のフタを確実に閉める対策が基本です。フタに加えて市販のアルミ製保温シートをお湯の表面に浮かべると、熱が逃げるのをさらに防げます。設定温度を1度下げるだけでもガスの消費量を抑えられるため、40度前後の適切な温度に設定し、保温の負担を抑えましょう。
浴室全体の温度を下げないために、窓を閉め切ったり、換気扇の回しすぎに気をつけたりすると、湯温が保ちやすくなり、ガス代を節約できます。
シャワー時間・リモコン設定・シャワーヘッドを見直す
風呂自動だけでなく、シャワーの使い方を見直す対策も、ガス代と水道代の削減につながります。一般的なシャワーは、1分間に約12リットルのお湯を使います。シャワーの時間を1分短くすると、都市ガスの場合でガス代が約5円、水道代が約3円浮き、1回あたり合わせて約8円の節約になります。
さらに、節水シャワーヘッドに交換すると、お湯の使用量を30〜50%程度カットできるため、ガス代と水道代をまとめて抑えられます。また、使わないときはリモコンの電源を切る習慣も大切です。家族全員がシャワーの出しっぱなしに注意し、こまめに止める意識を持つだけでも、1か月あたりのガス代に差が生まれます。
※参考:水の上手な使い方|水道のご使用について|東京都水道局
※参考:お風呂のガス代はいくら?かかる料金と簡単な節約方法を徹底解説! | プロパンガス料金消費者協会
ガス代を根本から見直す方法
ここでは、給湯器の交換や料金プランの見直しなど、根本からガス代の負担を減らす方法を解説します。
給湯器交換・エコジョーズで効率を上げる
給湯器の交換は、毎月のガス代を抑える有効な手段です。とくに「エコジョーズ」と呼ばれる省エネ型の給湯器は、従来切り捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かすため、熱効率が向上します。
従来の給湯器と比較してガス代を約13%削減できるため、日々の入浴にかかる費用を抑える対策として効果的です。本体の設置費用は従来型より高くなりますが、毎月の固定費が安くなるため、一般的な世帯であれば多くの場合、数年で初期費用を回収できます。
参考:エコジョーズなら光熱費コストを大幅カットでお得|リンナイ
ガス会社・料金プランの見直しでガス代を抑える
プロパンガスを利用している場合、ガス会社を変更するだけで料金が安くなるケースがあります。プロパンガスは自由料金制のため、会社ごとに単価が大きく異なるためです。
ただし、賃貸住宅では大家や管理会社がガス会社を指定していることが多く、入居者自身の判断で変更できない場合があります。持ち家や契約先を自由に選べる環境であれば、複数社の料金を比較して見直しを検討するとよいでしょう。
また、都市ガスでも電気とのセット割引や冬場に有利なプランなど、ライフスタイルに合った料金プランを選ぶことで毎月の負担を軽減できる可能性があります。給湯器の使い方の見直しだけでは節約効果に限界があるため、料金体系そのものを見直すことも有効な方法の一つです。
まとめ
風呂自動のガス代は、お湯を張る際のガス代だけでなく、その後の自動保温にかかる費用も影響します。都市ガスとプロパンガスでは料金単価は異なりますが、どちらの場合も、日々の入浴習慣を見直すことがガス代の削減につながります。
具体的には、間隔を空けずに入浴する工夫や浴槽のフタの活用により、保温による無駄な追い焚きを減らすことが可能です。さらに、エコジョーズへの交換やガス会社・料金プランの見直しといった根本的な対策によって、長期的な固定費の抑制も期待できます。
各家庭のライフスタイルに合わせた無理のない節約方法を取り入れ、利便性を保ちながら上手にガス代を抑えていきましょう。





