2日目のお風呂を追い焚きする場合にかかるガス代は高い?節約術を解説

更新日:2026年8月6日
2日目のお風呂を追い焚きするイメージ

2日目のお風呂を追い焚きする際、ガス代がどの程度かかるのか疑問を抱くケースは多いでしょう。翌日の湯は室温によって冷めきっているため、適温まで沸かすには多大な熱量が必要です。

また、コスト面だけでなく、一晩で激増する雑菌などの衛生面におけるリスクも正しく把握する必要があります。本記事では、追い焚き1回にかかる料金目安や足し湯・入れ替えとのコスト比較、具体的なガス代節約術を詳しく解説します。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
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目次

お風呂の追い焚きとは

追い焚きは浴槽内の冷めた湯を給湯器へ循環させ、内蔵された熱交換器で温め直してから浴槽に戻す機能です。

給湯器と浴槽の間を湯が往復する仕組みであり、新たな水を足すことなく設定温度まで湯温を上昇させます。スイッチ1つで操作が完了するため、ぬるくなった湯を再度適温に調整する際に重宝される機能です。

追い焚きと足し湯の違い

追い焚きが浴槽内の湯を循環させて温め直すのに対し、足し湯は設定温度に達した新しい湯を上から追加する仕組みです。追い焚きは全体の湯量を変えずに温度だけを上げますが、足し湯は湯量そのものが増加します。浴槽内の湯が減っている場合は足し湯、湯量は十分で温度だけが下がっている場合は追い焚きが選択されます。

追い焚きと入れ替えの違い

追い焚きが前日の残り湯をそのまま再利用して温めるのに対し、入れ替えは浴槽内の湯をすべて排水し、完全に新しい湯を張り直す方法です。追い焚きは水道代を抑えられる反面、湯の中に溜まった皮脂や雑菌をそのまま引き継ぎます。入れ替えはすべての湯を新調するため、衛生面において非常に清潔な状態を維持できます。

追い焚き1回にかかるガス代と水道代の目安

お風呂の追い焚きに必要な費用は、主にガス代が占める割合が大きく、水道代の変動は僅かです。2日目のお湯は温度が大きく低下しているため、適温まで上昇させるための熱量が多くなり、比例してガス代も変動します。

ガス代の目安

お風呂の追い焚き1回にかかるガス代の目安は、都市ガスの場合で約85円、プロパンガスの場合で約224円です。この金額は、浴槽の湯量約200リットルを、1回につき20度上昇させる際の計算に基づきます。

水道代の目安

追い焚きにかかる水道代の目安は、1回あたり0円です。追い焚き機能は浴槽内に既にある湯を給湯器へ循環させて温め直す仕組みであるため、新たな水道水を消費しません。

ただし、前日の入浴時に浴槽から溢れ出た分の湯量が減少している場合、湯を足さないと循環口から吸引できずに追い焚き機能が作動しないケースがあります。その際は数リットルの注水が必要となり、僅かな水道代が発生します。

追い焚きと足し湯・入れ替えとのコスト比較

お風呂の残り湯を再利用する際は、追い焚き・足し湯・入れ替えのどの方法を選ぶかによって費用が変わります。特に2日目の冷めたお湯を温め直す場合は、湯温や水量によって経済的な方法が異なるため、それぞれのコストの違いを理解しておくことが大切です。

足し湯にかかるコストと比較

2日目の冷めきった湯を適温にする場合、足し湯は追い焚きよりもコストが高くなる傾向があります。足し湯は高温の湯を注ぎ足して全体の温度を上げますが、元のお湯が冷たすぎると大量の熱湯が必要になり、ガス代と水道代の双方がかさみます。

都市ガスで浴槽に残った15℃のお湯100Lに、65℃まで沸かしたお湯100Lをつぎ足し、40℃のお湯にする場合のコストは、ガス代約89円、水道代約16円となり、合計約105円かかります。

湯の温度が少し下がった程度であれば足し湯が有効ですが、完全に冷めた2日目の場合は追い焚きの方が経済的です。

入れ替えにかかるコストと比較

2日目の冷めたお湯を追い焚きするコストと、すべて入れ替えるコストを比較した場合、一般的にはガス代に差異はありません。ただし、すべて入れ替える方法は、約200リットルの水道代がかかるため、水道代を考慮すれば追い焚きの方が経済的であるといえます。

しかし、水温、水量が、同じ条件の場合、自動湯はりでお湯を入れた方が、一般的には器具の熱効率が高いため、ガス代がお得になる傾向が見られます。

都市ガスとプロパンガスの料金の違い

都市ガスとプロパンガスは、供給方法に大きな違いがあります。都市ガスは地下の配管を通じて供給される仕組みです。2017年の小売全面自由化により、プロパンガスと同様に現在は「自由料金制」となっていますが、事業者間の競争やインフラの特性上、基本料金や従量単価が低めに設定されています。

一方、プロパンガスは事業者がボンベを各家庭に配送する仕組みであり、人件費や物流費が上乗せされるため、従量単価が都市ガスの約1.8〜2倍と割高です。プロパンガスは熱量が都市ガスの約2倍と高いものの、お風呂を沸かす際の総コストは都市ガスの方が安価に抑えられます。

夏と冬のガス代の違い

お風呂のガス代は季節によって変動します。夏場は短い時間で温まりますが、水温の低下に加えて暖房器具を使用することも重なり、冬(1〜3月)のガス代は夏(7〜9月)の約2倍になることもあります。そのため、冬場は特に湯船のフタを閉めるなどの徹底した保温対策が求められます。

お風呂を2日目に追い焚きする際の衛生面の注意点

2日目の残り湯を追い焚きする際は、雑菌の繁殖に注意が必要です。入浴後の湯には人間の皮脂や汚れが含まれており、一晩放置すると浴槽内の細菌数は数万個から数千万個以上へと爆発的に増加します。

免疫力の低い高齢者や乳幼児がいる家庭では、肌トラブルや感染症のリスクを避けるため、2日目の再利用は控えるのが賢明です。

お風呂のガス代を節約するコツ

お風呂のガス代を効果的に抑えるためには、日々の入浴習慣や給湯器の使い方を見直すことが重要です。少しの意識と工夫を継続することで、毎月の光熱費を確実に削減できます。

家族で続けて入浴する

ガス代を節約したい場合は、家族ができるだけ続けて入浴することをおすすめします。お湯は時間の経過とともに徐々に冷めるため、入浴時間がばらつくと追い焚きの回数が増え、余計なガス代が発生することがあるためです。家族が間隔を空けずに入浴すればお湯の温度を保ちやすくなり、追い焚きの頻度を減らすことでガス代の節約につながるでしょう。

保温シートやフタを活用する

浴槽のフタを閉めることや保温シートの使用は、お湯の温度低下を防ぐ基本の対策です。お風呂の熱は空気中へ急速に逃げるため、次の人が入るまでの僅かな時間でも必ずフタを閉める習慣が大切です。さらに湯面に断熱性の高い保温シートを浮かべれば熱の放出を抑えられ、フタと併用することで保温効果を一層高められます。

設定温度を下げる

給湯器の設定温度を適切に下げることは、ガス代を直接引き下げる確実な手段です。冬場などは高めの温度に設定しがちですが、設定温度を1度下げるだけでもガス代を節約できます。体感温度に影響がない範囲で42度から41度へ下げるなど、無理のない調整を行うことで年間の光熱費を大きく抑えられます。

シャワーはこまめに止める

シャワーを流しっぱなしにせず、こまめに止めることは水道代とガス代の双方を抑える基本です。シャワーは1分間で約12リットルもの湯を消費するため、髪を洗う際や体を泡立てる間に流したままにすると大きな無駄が生じます。手元のレバーなどで意識的に止める習慣をつけるだけで、毎月のエネルギー消費量を大幅に削減できます。

節約シャワーヘッドを利用する

市販の節水型シャワーヘッドへの交換は、お湯の消費量を自動的に減らせる賢い方法です。散水穴の工夫により、少ない湯量でも十分な水圧を維持できる仕組みになっています。導入するだけで約30〜50%の節水効果が見込め、使用する湯量が減ることでそれを温める給湯器のガスの使用量も比例して大きく削減できます。

ガス代を節約するためにできること

お風呂の使い方を工夫するだけでなく、契約しているサービスや使用している設備そのものを見直すことで、より大きなガス代の削減効果が期待できます。

ガス会社を見直す

ガス代を根本から安くする方法として、契約するガス会社の見直しが挙げられます。ガスの小売全面自由化により、多くの地域では複数の事業者から契約先を選べるようになりました。

ただし、賃貸住宅の場合は大家や管理会社によってガス会社が指定されており、入居者自身で変更できないことがあります。一方、持ち家や契約先を自由に選べる環境であれば、複数社の料金プランを比較してより安い会社へ切り替えることで、生活習慣を変えることなく毎月のガス代を抑えられる可能性があります。

料金プランを変更する

ガス会社を変えずに、現在の会社内で最適な料金プランへ見直すことも効果的です。多くの会社では、ガス式の床暖房や浴室暖房乾燥機を設置している家庭向けの割引プランや、電気とガスをまとめるセット割引を用意しています。

ライフスタイルに合わせたプランへ変更するだけで従量単価が下がり、効率よく光熱費を抑えられます。

給湯器を交換する

長年使用している給湯器を、熱効率の高い最新機器へ交換することは確実な削減策です。例えば省エネタイプの給湯器(エコジョーズ)は、従来は大気中に廃棄していた排気熱を再利用して水を温めるため、ガス代を約13%削減できます。導入コストはかかりますが、給湯器の寿命とされる約10年の長期視点で見れば十分に元が取れます。

参考:エコジョーズなら光熱費コストを大幅カットでお得|リンナイ

まとめ

2日目のお風呂を追い焚きする場合、冷めた湯を沸かすために入れ替えと同等のガス代がかかります。コスト面では追い焚きが安価ですが、雑菌のリスクを考慮することが必要です。
また、お風呂のガス代を節約するには、家族の連続入浴やフタ・保温シートの活用が有効です。さらに設定温度の引き下げや節水シャワーヘッドの導入、ガス会社やプランの見直し、高効率給湯器への交換などを組み合わせることで、大幅な固定費削減を両立できます。

ガス会社を見直すことも、ガス代の節約に有効です。ガスワン(Gas One)は、LPガスや都市ガス、電気(エネワンでんき)、宅配水(ウォーターワン)などのサービスを提供する会社です。ガス会社の見直しの際はお気軽にご相談ください。