都市ガスの引き込み費用はいくら?工事費用の相場・条件・切り替え方法まで紹介

更新日:2026年8月31日
都市ガスの引き込み工事のイメージ

都市ガスの引き込み工事にかかる費用相場や導入条件、プロパンガスからの切り替え方法について解説します。毎月のガス代を安く抑えるメリットだけでなく、工事費用などの初期費用や災害時の復旧に時間がかかる可能性といったデメリットまで網羅しました。都市ガスのメリットとデメリットを理解したうえで、切り替えを検討する際に参考にしてください。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
都市ガスの申し込みサイトはこちら

目次

都市ガスの引き込み工事の費用はいくら?

都市ガスの引き込み工事にかかる費用は、建物の状況により異なります。具体的な相場や内訳を解説します。

都市ガス引き込み工事の費用相場

都市ガスを引き込む際にかかる費用の相場は、約10万〜50万円です。敷地環境や導入する機器の種類によって、必要な工事の規模が変わるため、このような幅が生まれます。たとえば、敷地の目の前にガス本管が通っている場合は、引き込み距離が短く、工事費用が15万円以内に収まることもあります。

参考:新築・増改築に伴うガス工事|東京ガスネットワーク

ガス本管・敷地内工事・ガス機器設置の費用内訳

工事費用の内訳は、おもに「本管からの引き込み」「敷地内の配管工事」「ガス機器の設置」の3点です。工事の規模や使用する資材、建物の状況によって費用は異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

・本管からの引き込み:1mあたり1万5000〜2万5000円
・敷地内の配管工事:1mあたり5000〜1万2000円
・ガス機器の設置作業:1箇所あたり1万〜2万円

このように、工事箇所ごとに料金が合算されます。

都市ガスの引き込み費用が高くなるケース

引き込み費用が相場より高額になるケースも存在します。前面道路のガス本管から敷地までの距離が長い場合、配管の延長工事が必要になるためです。具体的には、配管を延長する作業費が追加され、総額で30万円以上かかることもあります。道路の掘削範囲が広いほどお客さまの負担が増すため、事前の現地調査が不可欠と言えます。

都市ガスを引き込む条件

都市ガスを引き込んで使用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的に解説します。

前面道路に都市ガスの本管がある

都市ガスを利用する第一の条件は、建物の前面道路に配管(本管)が埋設されていることです。ガス会社が管理する本管が近くに存在しなければ、敷地内へガスを届けることができません。本管が未整備の地域や私道の掘削に所有者の承諾が必要な場合などでは、工事自体が困難になります。そのため、あらかじめ供給エリアや配管状況を確認することが重要です。

敷地内へガス管を引き込める

前面道路に本管がある場合でも、敷地内へ配管を引き込むためのスペースやルートが必要です。具体的には、配管を通すための掘削作業や、ガスメーターを設置するスペースを確保しなければなりません。

近隣の土地や他人の所有地を経由する必要があるケースでは、権利者の承諾を得る手続きが必要となり、工事が難航することもあります。

都市ガス対応のガス機器を設置できる

都市ガスとプロパンガスではガスの種類や熱量などが異なるため、それぞれのガス種に適合したガス機器を使用する必要があります。プロパンガス用機器のまま都市ガスを使用すると、不完全燃焼を起こすリスクがあり危険です。

既存の機器を都市ガス仕様に調整するか、都市ガスに適合するガス給湯器やコンロへ交換する 必要があります。

参考:ガス安全ガイド|経済産業省 資源エネルギー庁

プロパンガスから都市ガスへ切り替える流れ

プロパンガスから都市ガスへ変更する際は、適切な手順を踏むことでスムーズな切り替えが可能です。

1.都市ガス会社と契約する

まずは、自宅が都市ガスの供給エリアに含まれているか、前面道路までガス管が整備されているかを確認します。地域や導管の整備状況によって利用できる都市ガス会社が異なるため、契約可能な会社を確認したうえで、料金プランやサービス内容を比較して申し込みましょう。

そして、申込みを受け付けた都市ガス会社は現地調査を実施し、配管状況や工事費用の概算を提示します。内容に納得した段階で正式な契約を結ぶ流れです。

2.引き込み工事・ガス機器を設置する

契約締結後、都市ガス会社や指定の工事店が引き込み工事と機器設置を進めます。道路から敷地内へガス管を敷設し、新しいガスメーターを取り付ける作業です。

併せて、都市ガスに対応した給湯器やコンロの設置または部品交換による都市ガス仕様への変更を行います。全ての工事が完了したあと、開栓作業と安全点検を実施してガスが利用可能になります。

3.プロパンガス会社を解約する

都市ガスの利用開始日が決まったタイミングで、現在契約しているプロパンガス会社へ解約をを申し出ます。解約手続きが早すぎるとガスが使えない期間が生じるため、工事日確定後の手続きが確実です。

解約に伴い、プロパンガス会社がプロパンガスボンベやメーターの撤去作業を行います。契約内容によっては解約違約金が発生することもあるため注意が必要です。

参考:LPガスの取引適正化について|資源エネルギー庁

都市ガスへ切り替えるメリット

都市ガスへ切り替えることで、毎月のガス料金を抑えやすくなるなど、家計の負担軽減につながるさまざまなメリットが期待できます。

ガス料金を抑えやすい

都市ガスはプロパンガスに比べて基本料金や従量単価が低く設定されている傾向があります。都市ガスは道路の地下に整備された導管を通じて各家庭へ供給されるため、ボンベを各家庭へ配送するプロパンガスと比べて、配送にかかるコストを抑えやすいことが理由の一つです。

同じ使用量であっても都市ガスを選択するだけで月々の支払額が下がる事例は多く、光熱費全体を削減したい家庭にとって大きな強みとなります。

光熱費を長期的に節約しやすい

初期費用として引き込み工事費がかかるものの、毎月のガス代が安くなるため長期的な節約につながります。数年間の使用で工事費用を相殺し、それ以降は継続的に家計の負担を軽減できる計算です。

さらに、電気とガスのセットプランや省エネ型の高効率給湯器を活用することで、住まい全体の光熱費をより効果的に抑えることが可能です。

都市ガスへ切り替えるデメリット

都市ガスへの切り替えには多くのメリットがある反面、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。

引き込み工事費用やプロパンガス解約の違約金がかかる

都市ガスへの移行時には、初期費用として配管の引き込み工事費用が発生します。さらに、契約中のプロパンガス会社を解約する際、契約年数や機器の設備貸与(無償配管)契約の残債に応じた違約金・清算金を請求される場合があります。切り替えを検討する際は、工事費用と解約費用の合計額をあらかじめ確認することが大切です。

参考:LPガスの取引適正化について|資源エネルギー庁

災害時は復旧まで時間がかかる場合がある

地震や大雨などの大規模災害が発生した場合、都市ガスはプロパンガスよりも復旧に時間を要する傾向があります。地下に張り巡らされた配管網全体の安全確認や修繕作業が必要となるためです。

個別にボンベを点検・交換できるプロパンガスと比べると、災害発生時の供給再開までに期間がかかる点は理解しておく必要があります。

都市ガスの引き込み費用を抑える方法

都市ガスの引き込みにかかる費用は、事前の確認や工夫次第で大幅に抑えられます。具体的な方法について詳しく紹介します。

補助金や工事費負担を確認する

自治体によっては、都市ガスへの切り替えや省エネ機器導入に対する補助金制度を設けている場合があります。また、ガス会社側が工事費用の一部を負担する割引キャンペーンを実施しているケースも珍しくありません。

事前に自治体のホームページやガス会社の案内を確認することで、初期費用を大幅に軽減できる可能性があります。

ガス機器の交換費用を抑える

ガス機器の導入費用を抑えるには、型落ちモデルやアウトレット品を選ぶ方法があります。最新機能にこだわらなければ、同等の基本性能を持つ製品を安価で入手できます。さらに、既存の機器を都市ガス仕様へ変更(部品交換)して継続利用できる場合もあるため、本体ごとの買い替えが必要か専門業者へ相談します。

複数の工事内容・見積もりを比較する

工事費用を抑えるためには、複数の施工業者やガス会社から見積もりを取得して比較検討することが重要です。提示された金額だけでなく、内訳に不要な作業項目が含まれていないか精査します。

配管ルートの取り方によって工事費が変わることもあるため、現地調査時に最適な施工プランを提案してくれる業者を選ぶことがポイントです。

まとめ

都市ガスの引き込み工事にかかる費用は10万〜20万円程度が一般的な相場ですが、前面道路の本管からの配管距離や私道掘削の有無などの条件により変動します。

スムーズに切り替えるためには、配管の引き込み条件や対応機器の設置環境を事前に把握することが欠かせません。自治体の補助金制度やガス会社固有の割引施策を活用しつつ、複数の施工プランや見積もり内容を丁寧に比較することで初期費用の負担を最小限に抑えられます。

都市ガスへの切り替えを検討している人は、工事費用だけでなく、契約後の利便性や保安などのサポート体制もあわせて比較することが大切です。Gas Oneでは、都市ガスに加えて電気サービス「エネワンでんき」も提供しており、光熱費をまとめて管理しやすい環境が整っています。

引っ越しや住み替えを機にガス・電気(エネワンでんき)をまとめて見直したい人は、サービス内容や料金プランを確認し、自分のライフスタイルに合ったプランを検討してみてください。