都市ガスのガスファンヒーターのガス代はいくら?製品選びのポイントも解説

更新日:2026年8月20日
都市ガスのガスファンヒーターのイメージ

ガスファンヒーターを使う際、都市ガスでは毎月どのくらいガス代がかかるのか気になっている人は多いでしょう。本記事では、都市ガスとプロパンガスそれぞれの料金目安や、エアコンなどその他の暖房器具とのコスト比較について解説します。失敗しない製品の選び方や効果的な節約方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
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目次

ガスファンヒーターのガス代はいくら?

ガスファンヒーターを使用する際にかかるガス代の目安を、都市ガスの場合とプロパンガスの場合とでそれぞれ解説します。

都市ガスの場合

都市ガスのガスファンヒーターのガス代は、1時間あたり約15〜20円が目安です。一日8時間使用した場合は一日あたり約120〜160円、1か月(30日間)の換算では約3,556〜4,717円となります。都市ガスは基本の従量単価が比較的安いため、ランニングコストを低く抑えられます。

プロパンガスの場合

プロパンガス(LPガス)のガスファンヒーターを使用した場合、1時間あたりのガス代は約30〜41円が目安となります。一日8時間使用すると一日あたり約240〜328円、1か月(30日間)では約7,285〜9,827円に達する計算です。

プロパンガスは都市ガスに比べて熱量が約2倍高いものの、配送コストなどが上乗せされた自由料金制のため、月々の負担額は約1.8〜2倍高くなる傾向があります。

その他の暖房機器とのコストを比較

続いて、ガスファンヒーターとその他の代表的な暖房器具のコストを比較します。

エアコン

エアコンの1時間あたりの電気代は、約5.0〜8.2円が目安です。部屋全体が暖まるまでは電力を多く消費しますが、室温が安定したあとはインバーター制御により極めて低い電力で運転を維持できます。

そのため、長時間の連続使用におけるランニングコストの低さは、エアコンの方が優れているといえるでしょう。

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターの1時間あたりのコストは、灯油代と少額の電気代を合わせて約10.7円が目安です。都市ガスを使用した場合よりもやや安価なコストパフォーマンスを発揮します。

ただし、店頭で重い灯油を定期的に購入し、自宅でタンクへ給油する手間や管理にかかる労力も考慮する必要があります。

電気(セラミック)ファンヒーター

電気(セラミック)ファンヒーターの1時間あたりの電気代は、約21.7円が目安です。電熱線を使って温風を出す仕組みのため、消費電力が大きく、部屋全体を暖めようと長時間フルパワーで運転を続けると光熱費がかさみます。

ガスファンヒーターと比べて、暖房能力に対するコストは割高になりやすいでしょう。

ガスファンヒーターのメリット・デメリット

利便性と快適性に優れたガスファンヒーターですが、導入に当たってはメリット・デメリットを両方知ることが重要です。

メリット

ガスファンヒーターは、点火からわずか5秒ほどで温風が吹き出す立ち上がりの早さが魅力です。ガスの強力な火力により、冬の冷え切った部屋をスピーディに暖めることができます。また、ガスコンセントから燃料が自動供給されるため、灯油ストーブのように重い燃料を持ち運んで給油する手間がありません。

さらに、ガスが燃焼する際に水分を放出するため、室内の空気が乾燥しにくいという強みもあります。

※参考:ガスだから叶えられる4つの魅力|リンナイ

デメリット

ガスファンヒーターは、部屋の壁や床に専用のガス栓(ガスコンセント)が設置されていなければ使用できません。ガス栓がない部屋では別途配管工事が必要となり、環境によっては設置が難しい場合もあります。

また、室内の酸素を消費して燃焼するため30分に1回程度の定期的な換気が必須です。その他、エアコンに比べると長時間の連続使用でガス代が高くなりやすい側面もあります。

※参考:ガスを安全に使おう!日頃の点検やお手入れを大切に!|政府広報オンライン

ガスファンヒーターの選び方

満足のいく製品を見つけるために、ガスファンヒーターの選び方のポイントを解説します。

自宅のガスの種類に合わせて選ぶ

ガスファンヒーターを購入する際は、まず自宅に供給されているガスの種類(都市ガス用かプロパンガス用か)を確認しましょう。これら2つのガスは成分や熱量が異なるため、適合しない機器を接続すると不完全燃焼や故障の原因となり大変危険です。必ず製品に貼られているラベルの記載を確認し、自宅のガス種に一致するものを選んでください。

部屋の広さに合わせて適用畳数を確認する

ガスファンヒーターには、製品ごとに「木造〇畳まで」「コンクリート〇畳まで」という適用畳数が定められています。部屋の広さに対して能力が足りないと、いつまでも部屋が暖まらず無駄なガス代がかかります。

設置する部屋の床面積や建物の構造を考慮し、少し余裕のある暖房能力を持つ製品を選ぶのがおすすめです。

便利な付加機能もチェックする

快適性や安全性を高めるために、さまざまな付加機能もチェックしましょう。

空気清浄機能

シャープの登録商標である「プラズマクラスター」技術などが搭載されたモデルでは、暖房を使いながら室内の空気を清浄化できます。カビ菌やウイルスの活動を抑制し、気になるにおいを消臭する効果が期待できます。暖房を使わない春や夏には空気清浄機として単独運転できるため、一年中片付けずに活用できて便利です。

※参考:ガスファンヒーター|東京ガス

人感センサー機能

人感センサー機能は、赤外線センサーが人の動きを検知して運転を自動でコントロールする仕組みです。人が部屋からいなくなると自動で運転を弱め、一定時間が経過すると自動的に消火します。これにより、消し忘れによる無駄なガスの消費や電気代の発生を効率的に防ぎ、安全性を高められます。

タイマー機能

タイマー機能には、設定した時間に合わせて自動で点火する「ONタイマー」と、消火を予約する「OFFタイマー」があります。起床する時間に合わせてONタイマーを設定しておけば、寒い冬の朝でも起きた瞬間に部屋が暖まっている状態を作れます。消し忘れを防ぎたい就寝時にも役立つ機能です。

ガスファンヒーターのおすすめメーカー

国内で流通しているガスファンヒーターの主要な2大メーカーの特徴と、それぞれの強みについて解説します。

リンナイ

リンナイは国内におけるガス機器のシェアが高く、幅広いラインアップを展開しています。特にシャープの登録商標である「プラズマクラスター」技術を搭載したモデルが有名で、暖房と同時に室内の空気をきれいに保てる点が魅力です。デザイン性に優れたスタイリッシュな製品も多く、インテリアにこだわりたい人にも選ばれています。

ノーリツ

ノーリツは給湯器などで培った確かな技術力があり、使いやすさと安全性を重視した製品設計が特徴です。独自機能として、設定温度に達すると自動で燃焼量を抑えるエコ運転モードが充実しており、毎月のガス代を抑える工夫が施されています。フィルターのお手入れが簡単にできる親切設計のモデルが多く、日々のメンテナンスも手軽です。

ガスファンヒーターのガス代の節約方法

ガスファンヒーターの使い方を少し工夫するだけで、暖房能力を維持したまま毎月のガス代を抑えることができます。

設定温度を抑える

ガス代を抑えるための最も基本的な方法は、室内の設定温度を過度に高くしないことです。一般的に、暖房の設定温度を1度下げるだけでもガス代を5〜10%削減できるとされています。

部屋が十分に暖まった後は設定温度を20度前後に保ち、ひざかけや厚手の靴下を活用して体感温度を上げるなどの工夫をしましょう。

省エネ機能を活用する

ガス代を抑えたい場合は、ガスファンヒーターに搭載されている省エネ機能を積極的に活用しましょう。

例えば、設定温度に達した後に自動で燃焼量を抑えたり、一時的に消火したりする「エコモード」を活用すれば、無駄なエネルギー消費を防げます。また、必要な時間だけ運転させるタイマー機能を併せて設定することで、つけっぱなしによる無駄を防止できます。

他の暖房器具と併用する

立ち上がりの早いガスファンヒーターと、長時間の維持費が安いエアコンを組み合わせる方法も効果的です。起床時や帰宅直後の冷え切った部屋をガスファンヒーターで一気に暖め、室温が適温に達した後はエアコンの運転に切り替えて温度を維持します。

それぞれの得意な役割を生かすことで、全体の光熱費を削減できます。

部屋の暖房効率を上げる

温めた空気を屋外へ逃がさないために、部屋の断熱性や気密性を高める工夫も重要です。窓に厚手のカーテンをかけたり、断熱シートを貼ったりすることで、外からの冷気の侵入を防ぎます。

また、サーキュレーターや扇風機を併用して天井付近にたまりやすい暖かい空気を循環させると、足元まで効率よく暖まりガス代の節約になります。

ガス会社や料金プランを見直す

機器の使い方だけでなく、契約しているガス会社やプランそのものを変更することで根本的な固定費を下げられます。

現在は都市ガスの自由化に伴い、さまざまな会社が独自のプランを提示しています。特に、冬期にガス代が割安になる「お得な暖房割引プラン」などが用意されている場合、契約を切り替えるだけで毎月の支払額を抑えやすくなります。

※参考:ガス小売全面自由化の経緯などについて|一般社団法人 日本ガス協会

まとめ

ガスファンヒーターは、点火からわずか数秒で温風が出る圧倒的な立ち上がりの早さと、燃料補給の手間がない利便性を兼ね備えた優れた暖房器具です。都市ガスを利用している場合は、プロパンガスと比べてガス代も抑えやすいでしょう。

ただし、ガス栓がない部屋では使えない点や、長時間の連続使用によりガス代が高くなりやすい点には注意が必要です。使い方を工夫しているのに「ガス代が高い」と感じる場合は、ガス会社の乗り換えを検討するのもおすすめです。

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