都市ガスのガスホースとは?種類・選び方・接続方法をわかりやすく解説
都市ガス用ガスホースの正しい種類や選び方、安全な接続方法を解説します。ガス栓の形状に合わせた接続手順や交換時期の目安、自分で交換できる範囲を理解することで、ガス漏れや火災のリスクを防ぎ、安全にガスコンロを使用できます。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
ガスホースの種類と対応機器
都市ガスに使用するガスホースには、機器の種類や設置環境に合わせて複数の規格が存在します。
都市ガス用とLPガス用
ガスホースには都市ガス用とLPガス用の2種類が存在し、ガスの性質が異なるため互換性はありません。都市ガス用は淡いベージュ色、LPガス用はオレンジ色に色分けされています。誤ったホースを使用するとガス漏れや火災の原因になり大変危険なため、必ず自宅のガス種に合ったものを選択してください。
ガスホース・ガスコード・強化ガスホース
機器の接続部にはゴム製のガスホース、ソケットが一体となり耐久性と柔軟性に優れたガスコード、おもに業務用に使われる強化ガスホースがあります。一般家庭のテーブルコンロではガスホースやガスコードが主流ですが、使用するガス栓や機器の仕様に合わせて適切なタイプを選択する必要があります。
口径・規格・対応機器
一般家庭用のガスホースにはおもに口径9.5mmと13mmの規格が存在します。家庭用のガスコンロや湯沸器の多くは9.5mmが採用されていますが、大型の機器や業務用では13mmが使われることもあります。接続するガス機器の取扱説明書やガス栓のサイズを事前に確認し、規格が一致するものを用意してください。
都市ガスのガスホースの選び方
都市ガスのガスホースを選ぶ際は、安全に接続するためにコンロの仕様や自宅のガス栓の形状を事前に正しく把握することが重要です。
ガスコンロの種類を確認する
まずは使用するガスコンロが「据置型(テーブルコンロ)」か「ビルトインコンロ」かを確認します。据置型は自分でガスホース等を用意して接続できますが、ガスホースが使えるか、またはガスコードが必要かは機種ごとに異なります。取扱説明書を必ず確認し、機器側の接続口の形状に合うものを選びましょう。
ガス栓の種類(ホースエンド型・コンセント型)を確認する
壁や元口にあるガス栓の形状を確認します。赤い線が入ったタケノコ状の「ホースエンド型」にはガスホースを直接差し込み、バンドで固定します。一方、カチッと差し込む「コンセント型」の場合は、ガスコードをそのまま使用するか、ガスホースに「ソケット」という専用の継手部材を取り付けて接続する必要があります。
ガスホースの長さを測る
ガス栓から機器の接続口までの距離を測ります。ホースが短すぎると引っ張られて外れる危険があり、長すぎると折れ曲がってガスが遮断されたり、調理器具に触れて劣化したりします。直線距離に少し余裕(約10〜20cm程度)を持たせた最適な長さを算出し、市販のホースを適切な長さにカットして調節しましょう。
ガスホース選びで迷ったときのポイント
どうしても判別できない場合は、ガス栓やコンロの接続口をスマートフォンなどで写真に撮り、ホームセンターの担当者や契約しているガス会社に相談するのが確実です。また、安全性をより高めたい場合やソケットの抜き差しを頻繁に行う場合は、耐久性に優れ接続ミスが起きにくい「ガスコード」の利用を検討しましょう。
都市ガスのガスホースの接続方法
都市ガスのガスホースを接続する手順は、自宅のガス栓の形状によって異なります。それぞれの形状に合わせた正しい接続手順を解説します。
ホースエンド型ガス栓の接続方法
ホースエンド型ガス栓に接続する際は、まずガス栓の赤い線までガスホースをしっかりと差し込みます。次に、付属のガスホースバンドを接続部分にはめ込み、ホースが抜けないように固定します。ホースが奥まで完全に差し込まれていない場合、ガス漏れの原因となるため、隙間なく差し込まれていることを必ず目視で確認します。
コンセント型ガス栓の接続方法
コンセント型ガス栓へ接続する際は、専用のソケットが必要となります。ガスホースの先端にソケットを取り付け、それをガス栓の接続口にカチッと音がするまで差し込みます。音が鳴ることで確実に固定された合図となるため、接続後はソケットを軽く引っ張り、簡単に抜けない状態であることを確認します。
ガスホース接続後の確認ポイント
接続完了後は、ガス栓を開ける前にホースに異常な折れ曲がりや引っ張りがないかを確認します。その後、ガス栓を開けて接続部分から異音やガスの臭いがしないかを確認してください。微量なガス漏れを検知するために、検知液や石鹸水を接続部に塗り、泡が発生しないかを調べる方法も安全性を高めるために有効です。
都市ガスのガスホースの交換時期
ガスホースは使用に伴い経年劣化するため、重大なガス事故を防ぐ目的から定期的な交換が必要不可欠です。
ガスホースを交換する目安
ガスホースやガスコードは、時間の経過とともにゴムや樹脂部分が劣化する消耗品です。外観に異常が見られなくても内部の劣化が進んでいる場合があるため、製造後約7年を目安に交換することが推奨されています。また、ガスコンロなどのガス機器を買い替えるタイミングで、接続に使用するガスホースやガスコードもあわせて新しいものへ交換すると安心です。
参考:日本ガス石油機器工業会
劣化したガスホースのサイン
ガスホースの表面にひび割れや亀裂が発生している場合、破裂によるガス漏れを誘発するため直ちに交換を行ってください。また、長期間の使用によりゴム自体が硬化して柔軟性を失っている場合や、変色や油汚れが著しい場合も劣化の明確なサインです。安全を確保するため、日常的な目視点検による確認が求められます。
ガスコンロ本体の交換を検討するケース
ガスコンロ本体の設計上の標準使用期間は約10年と設定されています。ガスホースの交換時期を迎えた際、コンロ本体の使用年数が10年近く経過している場合は、ホースだけでなく機器全体の買い替えを推奨します。バーナー部の劣化や点火不良が重なることも多く、同時に新調することが安全性の向上につながります。
ビルトインコンロのガスホースは自分で交換できる?
システムキッチン等にはめ込まれているビルトインコンロの場合、接続部の仕様や法令による制限があるため、据置型コンロのように居住者が自らガスホースを交換することはできません。
ビルトインコンロはガスホースだけ交換できない場合がある
ビルトインコンロの接続には、柔軟性があるガスホースではなく、金属製の可とう管や強化ガスホースなどが用いられます。これらは経年劣化に伴い機器本体と同時に交換する設計となっており、ホース部分だけの独立した交換が構造上不可能な場合があります。部材の選定や接続には高度な判断が必要であり、自己判断での交換作業は厳禁です。
業者への依頼が必要な理由
ビルトインコンロは、ガス配管やガス栓との接続が必要で、専門的な施工が求められます。工事内容や使用するガスの種類、現場の状況によっては、ガス消費機器設置工事監督者やガス可とう管接続工事監督者、簡易内管施工士などの資格が必要になる場合があります。また、コンセントの新設など電気工事を伴う場合は、電気工事士の資格が必要です。
ビルトインコンロは設置状況によって必要な資格や工事内容が異なるため、安全に使用するためにも、施工実績のある専門業者へ依頼することをおすすめします。
参考:ビルトインコンロの交換には資格が必要?必要な資格を解説!|東京ガス
よくある質問
都市ガスのガスホースに関して、導入時や交換時に多く寄せられる疑問点とその回答を分かりやすく解説します。
ガスホースは自分で切っても良い?
据置型のテーブルコンロに使用するゴム製のガスホースは、居住者が自らハサミ等で切断して長さを調節できます。長すぎるホースは折れ曲がりによるガス遮断や調理器具との接触リスクがあるため、適切な長さにカットすることが推奨されます。ただし、ソケット一体型のガスコードは切断できないため注意が必要です。
都市ガス用をLPガスで使える?
都市ガス用のガスホースをLPガス(プロパンガス)環境で使用することはできません。都市ガスとLPガスではガスの性質や供給される圧力、さらには機器の構造が全く異なります。誤って使用するとガス漏れや異常燃焼、火災といった重大な事故に直結するため、必ず自宅のガス種に適合したホースを選択してください。
ガスホースはホームセンターで買える?
一般家庭用のガスホースやガスコードは、多くのホームセンターの資材売り場や家電量販店、インターネット通販などで購入が可能です。店舗で購入する際は、自宅のガス種(都市ガス用)や必要な長さ、ガス栓の形状(ホースエンド型かコンセント型か)をあらかじめメモや写真で用意しておくと確実です。
まとめ
都市ガスのガスホースは、自宅のガス種やガス栓の形状(ホースエンド型・コンセント型)に適合する製品の選択が必要です。据置型のテーブルコンロであれば、自身で適切な長さに切断してガスホースを接続できます。接続後は必ずガス漏れがないか安全確認を行ってください。
一方で、ビルトインコンロのガスホース交換は専門資格が必要なため、必ずガス会社や専門業者へ依頼しなければなりません。ガスホースは約7年、ガスコードは約7年が交換目安となるため、定期的な点検と速やかな交換が必要です。不具合が生じる前に適切な対応を行い、安全な利用に努めてください。
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