都市ガスとプロパンガスの差額はどれくらい?料金差の理由や特徴・選び方を紹介

更新日:2026年9月18日
都市ガスとプロパンガスの料金差のイメージ

都市ガスとプロパンガスの料金差や特徴の違いについて詳しく解説します。毎月のガス代の差額が発生する構造的な理由から、それぞれのメリット・デメリット、効果的な節約方法まで網羅しました。ご自身の生活環境に合った最適なガス種の選び方と費用比較のポイントを把握し、毎月の固定費削減に役立ててください。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
都市ガスの申し込みサイトはこちら

目次

都市ガスとプロパンガスの差額はどれくらい?

都市ガスとプロパンガスの平均的な月額料金を比較すると、同じ使用量であってもプロパンガスは都市ガスに比べて料金が高い傾向にあります。世帯人数が増えるほどガスの使用量が増えるため、月々の料金の差も大きくなりやすいのが特徴です。

プロパンガスは発熱量の違いにより使用量自体は抑えやすいですが、基本料金や従量単価の設定が高めであるため、月々の総額は高くなる傾向があります。

都市ガスとプロパンガスで差額が生まれる理由

都市ガスとプロパンガスの料金に大きな差額が生じる主な理由は、原料や供給方式の構造的な違いにあります。

原料費が異なるから

都市ガスは主に海外から輸入した天然ガス(LNG)を原料とし、気体の状態でパイプラインを通じて供給します。一方で、プロパンガスは液化石油ガス(LPG)を原料としており、輸入価格や為替相場の影響を直接受けやすい特徴があります。原料自体の仕入れ価格や精製プロセスが異なるため、基本料金や従量料金の設定に差が生じます。

料金体系が異なるから

都市ガスは、2017年の小売全面自由化以前は価格が規制されており、現在も一部地域では経過措置料金規制などの消費者保護制度が設けられています。一方、プロパンガス(LPガス)は自由料金制が採用されており、事業者ごとに料金を設定できます。また、近年は資源エネルギー庁による制度改正により、料金の透明化・取引の適正化が進められています。

※参考:LPガスの取引適正化について|資源エネルギー庁

ガスの供給方法が異なるから

都市ガスは地下に埋設された導管を通じて自動的に各家庭へ送られるため、供給時の人件費がほとんどかかりません。これに対し、プロパンガスは配送員が個別のお宅までボンベを運搬して交換する必要があります。配送にかかる人件費や車両の維持費、配送管理コストがガス料金に上乗せされるため、総額が高くなります。

設備費が異なるから

プロパンガスでは、ガスメーターや配管、給湯器などの設備費用をガス事業者が負担し、ガス料金に上乗せして回収する「無償貸与」と呼ばれる商慣行が見られました。現在は、資源エネルギー庁による制度改正により、基本料金・従量料金・設備料金を区分して表示する三部料金制が導入され、料金の透明化が進められています。

一方、都市ガスは引き込み工事費などを契約時に負担するケースが多く、設備費とガス料金が比較的明確に区分されています。

※参考:「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則の一部を改正する省令」を公布しました(METI/経済産業省)

地域や契約会社によって料金が変わるから

都市ガスとプロパンガスでは料金の仕組みが異なり、地域や契約する事業者によって料金水準にも差が生じます。競合状況や配送網の密度、地域ごとの需要量によって料金設定が大きく変動します。ガス料金を比較する際は、基本料金や従量料金だけでなく、契約する事業者ごとの料金体系を確認することが大切です。

都市ガスとプロパンガスのメリット・デメリット

都市ガスとプロパンガスにはそれぞれ異なる特徴があるため、双方の利点と注意点を正確に把握することが大切です。

都市ガスのメリット・デメリット

都市ガスのメリットは、月々のガス料金が安く抑えられる点や、導管経由のためボンベの交換が不要で安定供給される点です。一方で、デメリットとしては対応エリアが都市部に限られることや、引き込み工事の費用が高額になる場合がある点が挙げられます。また、地震などの災害時に導管が被害を受けると、復旧までに時間がかかる傾向にあります。

プロパンガスのメリット・デメリット

プロパンガスの大きなメリットは、災害時の復旧速度が速い点です。各家庭に個別設置されたボンベを点検するだけで済むため、非常時も迅速に安全を確保して使用を再開できます。全国どこでも設置できる点も強みです。

一方でデメリットは、配送コストや自由料金制の影響で、月々のガス料金が高くなりやすい点です。事業者間で価格差が大きいため、契約内容を慎重に見極める必要があります。

ガス代を節約する方法

日々の工夫や契約の見直しを行うことで、都市ガスとプロパンガスのどちらを使用していてもガス代を効果的に削減できます。

ガス会社や料金プランを見直す

プロパンガスを利用している場合は、自由料金制のため事業者や料金プランを変更することで大幅な節約につながる可能性があります。現在の契約単価や基本料金を他社と比較し、より適正な価格を提示する会社へ乗り換えることが有効です。都市ガスの場合も、電力や通信回線とのセット割引などを活用することで毎月の固定費を下げられます。

日頃のガス使用量を見直す

家庭内で最もガスを消費するのはお風呂とキッチンです。お風呂では追い焚きの回数を減らすために保温シートを活用したり、節水シャワーヘッドを導入したりする方法が効果的です。調理時には鍋底からはみ出ない火加減を徹底し、電子レンジを下ごしらえに併用することでガスの使用量を直接削減できます。毎日の少しの心がけで節約を実現できます。

都市ガスとプロパンガスに向いている人

両者の特徴や料金構造を踏まえると、生活環境や重視するポイントによって適したガス種が異なります。

都市ガスがおすすめな人

毎月の固定費であるガス代を大幅に抑えたい人には、都市ガスが適しています。持ち家で長期的に同じ住居に暮らし、初期費用を負担してでも月々のランニングコストを下げたい場合にも有効です。また、都市ガスの供給エリア内に位置する物件にお住まいの人にも、都市ガスをおすすめします。

プロパンガスがおすすめな人

都市ガスの対象エリア外にお住まいの人や、賃貸物件でガス種を選択できない環境の人には、プロパンガスが適しています。また、自然災害が発生した際の迅速な復旧対応や安全性を最優先したい人にも適しています。適正価格で提供する事業者を選択できる状況であれば、費用面での不満も抑えられます。

都市ガスとプロパンガスのガス料金を比較する際のポイント

ガス料金の比較で重要な視点を解説します。

基本料金と従量料金の両方を確認する

ガス料金は毎月発生する基本料金と、使用量に応じて計算される従量料金の2つで構成されています。プロパンガスの従量料金は使用量に応じて単価が下がる段階制を採用している場合が多く、単純な単価比較だけでは正確なコストを把握できません。基本料金と従量料金の合計金額で算出し、全体的な負担額を評価する必要があります。

月額料金だけでなく年間費用で比較する

ガスの使用量は季節によって大きく変動し、特に給湯需要が高まる冬場は使用量が跳ね上がります。そのため特定の1か月分の請求額だけで判断すると、年間の支出を見誤る可能性があります。暖房や給湯の機会が増える冬場の料金増加を踏まえ、夏場と冬場の使用量を考慮した年間合計費用を算出・比較することが重要です。

契約内容や設備費の有無も確認する

契約内容や料金の内訳は、事前に確認することが大切です。契約期間や更新条件、途中解約時の違約金の有無に加え、給湯器やガス配管などの設備費が料金に含まれているかも確認しましょう。また、設備の所有者や保安点検の内容、緊急時の対応体制なども比較することで、自身に適した事業者を選びやすくなります。

※参考:電力・ガスの契約内容をよく確認しましょう(発表情報)_国民生活センター

まとめ

都市ガスとプロパンガスには料金構造や供給方式、災害時の復旧対応において大きな違いが存在します。毎月の支出をできる限り抑えたいお宅には都市ガスが適しており、災害時の安心感や柔軟な供給体制を重視する場合はプロパンガスが適しています。

ガス料金を最適化するためには、月々の請求額だけでなく基本料金と従量料金の内訳や年間での合計コスト、契約内容を総合的に見極めることが重要です。ご自身の生活様式や住居環境に合わせて適切なガス種を選択し、賢い運用の工夫を取り入れてみてください。

ガスワン(Gas One)では、LPガス・都市ガスをはじめ、電気(エネワンでんき)や宅配水(ウォーターワン)など、暮らしを支えるさまざまなサービスを提供しています。都市ガスと電気(エネワンでんき)をセットで利用できるほか、手厚いサポート体制でお客様の暮らしを支えています。ガスや電気の切り替えをご検討の際は、ぜひご相談ください。