都市ガス用給湯器の選び方は?交換時期や費用の目安を解説

更新日:2026年8月31日
ガス給湯器のイメージ

都市ガス用給湯器の交換を検討しているものの、「どれを選べばよいのか分からない」「交換費用はどのくらいかかるのだろう」と悩む人は少なくありません。

給湯器は毎日使う設備だからこそ、家庭に合った製品を選ぶことが重要です。この記事では都市ガス用給湯器の選び方を中心に、交換時期の目安や費用、交換時の注意点について詳しく解説します。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
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目次

都市ガス用給湯器とは?

都市ガス用給湯器とは、地下のガス導管を通じて供給される都市ガスを燃料にしてお湯を沸かす設備です。プロパンガス用とはガス種や供給構造が異なります。

都市ガスの特徴

都市ガスは、道路下に埋設された導管を通じて各家庭へ連続的に供給されるガスです。主成分は天然ガスであり、空気を1とした場合の比重は約0.6と軽いため、万が一漏れた場合は上方に溜まる性質を持ちます。熱量は1立方メートルあたり約45メガジュールです。

プロパンガスの特徴

プロパンガス(LPガス)は、建物の屋外に設置されたガスボンベから供給されるガスです。主成分はプロパンやブタンであり、空気より重いため漏れた場合は低い場所に溜まります。

熱量は1立方メートルあたり約99メガジュールと都市ガスの2倍以上であり、火力が非常に強い特徴を持っています。

ガスの種類を間違えると給湯器を交換できない

都市ガス用とプロパンガス用では、給湯器の内部部品構造やガスの供給圧力が大きく異なります。万が一、異なるガス種の給湯器を設置して使用した場合、ガスが正しく燃焼されずに不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒や火災を引き起こす恐れがあります。

最悪の場合は給湯器本体の故障や重大な事故につながるため、交換時には必ず、自宅のガス種に適合する機器を選ぶ必要があります。

都市ガス用給湯器を交換するタイミングはいつ?

給湯器は、突然故障してお湯が出なくなることがあります。故障のサインや使用年数をあらかじめ把握し、適切なタイミングで交換することが大切です。

使用年数が10年を超えている

給湯器の設計上の標準使用期間は10年と定められています。設置から10年が経過した機器は内部部品の劣化が進み、突然故障するリスクが高まります。メーカーの修繕用部品の保有期間も終了するため、修理対応が難しくなるケースが多くなっています。

※参考:長期使用製品安全点検・表示制度|経済産業省

お湯が出にくくなった

蛇口をひねってもお湯が出るまでに時間がかかる場合は、給湯器の熱交換器や基板の劣化が原因です。完全にお湯が出なくなる前の初期症状として現れやすく、経年劣化により給湯能力が低下している状態を示しています。

温度が安定しなくなった

設定した温度どおりの湯が出ず、途中で水に変わる現象や急に熱くなるのは故障の前兆です。給湯器内部にある温度センサーや電子基板の不具合、またはバーナーなどの燃焼系統が劣化している可能性が考えられます。

シャワー使用時などに温度の変化が頻繁に発生する場合は、事故を防ぐためにも早めの点検や交換が必要です。

異音やエラー表示が続く

着火時に「ポン」という異常な着火音が聞こえたり、リモコンにエラーコードが頻繁に点滅表示されたりする場合は不具合が発生しています。安全装置が作動している可能性が高く、事故を防ぐためにも点検や交換が必要です。

都市ガス用給湯器の選び方

都市ガス用給湯器を選ぶ際は世帯人数や設置場所、必要な機能に注目して最適なモデルを選ぶことが大切です。

家族の人数に合った号数で選ぶ

給湯器の給湯能力は「号数」で表され、1分間に出せるお湯の量を示します。1人暮らしであれば16号、2人から3人世帯なら20号、4人以上の世帯や複数か所で同時にお湯を使う場合は24号が適しています。生活スタイルや将来の家族構成の変化を考慮して選ぶことが重要です。

設置場所に合うタイプを選ぶ

給湯器は戸建てやマンションなどの住宅形態に合わせて設置タイプが決定されます。壁に取り付ける壁掛け型、地面や架台に設置する据置型、マンションのPS(パイプスペース)内に収めるタイプが一般的です。

既存の設置環境と同じタイプを選ぶことが基本ですが、変更時は専門業者への事前相談が欠かせません。

必要な機能を比較して選ぶ

機能面では給湯専用、オート(自動)、フルオート(全自動)の3つに大きく分類されます。給湯専用はお湯はりを手動で行い、オートは自動お湯はりと保温、追焚が可能です。フルオートはたし湯や配管自動洗浄機能まで備わっています。

利便性と費用のバランスを重視して、3つのなかから適した機能を選びましょう。

省エネ性能を重視するならエコジョーズも検討しよう

省エネ性能を重視するなら、高効率ガス給湯器であるエコジョーズの導入がおすすめです。

エコジョーズのメリット

エコジョーズは、従来捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かす高効率なガス給湯器です。熱効率が約80%から約95%へ向上するため、ガスの使用量を抑えてガス代を約13%削減できます。

二酸化炭素排出量も削減できるため、環境負荷を軽減できる点も大きなメリットです。

参考:エコジョーズなら光熱費コストを大幅カットでお得|リンナイ

エコジョーズとエコキュートの違い

エコジョーズは都市ガスを燃料とする高効率給湯器であり、導入費用を比較的安く抑えられます。一方でエコキュートは、電気と大気熱を利用してヒートポンプでお湯を沸かす給湯システムです。

エコキュートは初期費用が高額になりやすいものの、夜間電力の活用により毎月の給湯にかかる光熱費を抑えやすいメリットがあります。

都市ガス用給湯器の交換費用の相場

都市ガス用給湯器を交換する際は、本体価格のほかにも設置工事費用が発生します。まずは相場を把握することが大切です。

費用の内訳

交換費用の総額は、給湯器本体の割引価格に標準工事費を加算して算出されます。標準工事費用のおもな内訳は、既存機器の撤去や処分費、新しい機器の取り付け費、給水・給湯配管やガス接続工事費、リモコン設置費です。号数や機能によって本体価格は変動します。

追加費用

設置場所が高所である場合や配管の延長、アダプターの追加が必要な施工では、標準工事費とは別に追加費用が発生します。排気カバーや配管カバーなどのオプション部材を取り付ける際も別途費用が必要です。施工前の現地調査にて総額を確認しましょう。

補助金を活用して交換費用を抑えよう

高効率な都市ガス用給湯器の導入を進める際に見逃せないのが、国の補助制度です。利用のためには条件があるものの、費用を大幅に軽減できる可能性があります。

補助額の目安

高効率なハイブリッド給湯器などの導入では、国の補助金事業(給湯省エネ事業など)により1台あたり10万円を超える補助額が設定される事例があります。

なお、単体のエコジョーズは国の主力補助金事業の直接対象から外れる場合があるため、お住まいの自治体による独自の補助制度も含めて確認が必要です。また、導入する機器の性能グレードや最新の公募要領によって支給金額は決定されます。

※参考:給湯省エネ2026事業 事務局ホームページ|経済産業省 資源エネルギー庁

対象となる給湯器

補助金の交付対象となる機器は、一定以上の省エネ基準を満たした高効率給湯器に限られます。環境負荷を低減するエコジョーズや、電気とガスを組み合わせたハイブリッド給湯設備などが挙げられます。

基準を満たさない従来型の給湯器は対象外となるため、選ぶ際に型番や対象性能の確認が必要です。

補助金の申請は登録事業者が行う

給湯省エネ事業などの国の補助金制度は、原則としてお客様自身が申請するのではなく、事前に登録された施工事業者や販売事業者が手続きを行います。そのため、補助金の利用を希望する場合は、対象機器を取り扱う登録事業者へ依頼する必要があります。

※参考:事業概要|給湯省エネ2026事業

申請しても補助金がもらえない場合がある

国の補助金事業はあらかじめ予算上限が定められており、申請額が予算上限に達した時点で受付が終了します。

また、手続きを行う事業者が登録事業者でない場合や、必要書類の提出遅れが発生した場合も補助金を受給できません。補助制度を利用する場合は、着工前に対象要件や申請期限を確認し、早めに登録事業者へ相談しましょう。

都市ガス用給湯器を交換するときの注意点

都市ガス用給湯器を交換する際は、専門業者への依頼でガス漏れや一酸化炭素中毒、水漏れなどの事故を防止できます。また、複数業者へからの見積もりで費用を抑えることが大切です。

必ず専門業者へ依頼する

給湯器の交換には、ガス管接続や給排水施工に関わる専門の施工資格が必要です。無資格者によるDIY施工は、ガス漏れや一酸化炭素中毒、水漏れなどの重大事故を引き起こす恐れがあります。安全な設置工事を確実に行うためにも、必ず資格を保有する専門施工業者へ依頼しましょう。

複数の業者で見積もりをして比較する

費用や工事対応の質を見極めるために、最低でも3社以上の専門業者から相見積もりすることがおすすめです。

1つの業者のみで決めると、相場より高額な費用が提示された場合や不要な工事が含まれている場合に見抜けなくなります。工事内容や保証の有無、問い合わせへの対応の速さなども含めて入念に比較検討してください。

まとめ

都市ガス用給湯器は、号数や設置タイプ、機能、交換費用などを比較しながら、自宅の使用環境やライフスタイルに合った製品を選ぶことが大切です。また、給湯器の不調を放置せず、適切なタイミングで交換することで、快適性や省エネ性の向上にもつながります。

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