初月のガス代が高い理由とは?確認ポイントやガス代の節約術も解説
新生活の開始直後、初月のガス代が予想以上に高くて困惑するケースは少なくありません。ガス代が高くなる背景には、ガスの種類や環境の変化など明確な理由が存在します。本記事では、初月のガス料金が高い原因や確認すべきポイント、翌月以降の支払額を効果的に抑える節約術を詳しく解説します。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
初月のガス代が高い!考えられる理由とは?
引っ越し直後などに、ガス代が以前と比べて急激に高くなったと感じる場合、以下のような理由が考えられます。
都市ガスからプロパンガスの物件に引っ越したため
都市ガスからプロパンガス(LPガス)の物件へ引っ越した場合は、ガス代が高くなりやすいといえます。
プロパンガスは、基本料金や1立方メートルあたりの従量単価が都市ガスよりも1.8倍から2倍近く割高に設定されているケースが多く見られます。そのため、ガスの使用量が同じであっても初月の支払額に大きな差が生じかねません。
寒い地域に引っ越したため
気温が低い寒い地域へ引っ越すと、ガスの使用量が増加して料金が高くなります。冬場や寒冷地では供給される水の温度が著しく低いため、設定温度までお湯を沸かす際により多くのエネルギーが必要となり、ガスの消費量が自然と増えるためです。
家族の人数やライフスタイルに変化があったため
結婚や同居などで家族の人数が増えたり、在宅時間が増えたりするライフスタイルの変化も、ガス代に直結します。
家庭内で消費されるガスの7〜8割は給湯によるものです。家族が増えて、入浴の回数や調理の頻度が増加すると、それだけお湯やガスを使う機会は増加します。
ガス料金の基本的な仕組み
毎月請求されるガス料金は、契約プランごとに設定された「基本料金」と、使用量に応じて計算される「従量料金」を合計し、そこに原料費の変動による「原料費調整額」を反映して算出する仕組みです。
基本料金はガスの使用量にかかわらず毎月一定額が発生する固定費であり、ガスの供給を維持するための管理費などが含まれます。
一方、従量料金は、1立方メートルあたりの単位料金に使用量を乗じて計算するため、お湯の使用量が多い月ほど高くなる傾向です。都市ガスやプロパンガスでは料金制度の基準が異なるため、仕組みを把握することが大切だといえます。
【世帯人数別】ガス代の平均額
ガス代が高いと感じた際は、一般的な家庭の平均額と比較することも大切です。総務省が発表する家計調査のデータをもとに、世帯人数ごとの平均的なガス料金を紹介します。
一人暮らし世帯の場合
総務省が発表する家計調査2025によると、単身世帯における1か月あたりの平均ガス料金は2,999円です。一人暮らしは自炊の頻度や入浴方法によって使用量の個人差が大きくなりやすい特徴があります。
※参考:家計調査2025|総務省
二人暮らし世帯の場合
同調査における2人以上で暮らす世帯のうち、2人世帯の1か月あたりの平均ガス料金は4,663円です。自炊の機会やお湯を使う量が増えるため、単身世帯と比較すると平均額は約1.5倍に増加する傾向が見られます。
※参考:家計調査2025|総務省
三人以上の世帯の場合
同調査における3人以上で暮らす世帯の平均ガス料金は、以下の通りです。
- 3人:5,096円
- 4人:5,112円
- 5人:4,877円
- 6人以上:5,361円
5人世帯の平均額は4人世帯をやや下回っていますが、6人以上の世帯では最も高くなっています。ガス代は世帯人数だけでなく、入浴回数や調理頻度などの生活スタイルによっても変動します。
※参考:家計調査2025|総務省
初月のガス代が高かったときに確認したいポイント
初月のガス代が想定よりも高額だった場合は、以下の3つのポイントを確認してみましょう。
ガスの使用量
まずは、検針票に記載されているガスの使用量を確認しましょう。以前の住居における使用量と比較して、急激に増加していないかをチェックします。使用量自体が増えている場合は、ガスの使い方に原因があると考えられます。
基本料金や契約内容
ガス料金の請求書に記載された料金プランの契約内容も確認したいポイントです。特に、プロパンガス料金は会社ごとに基本料金や従量単価が大きく異なる傾向があるため、想定よりも割高な料金体系になっていないかを確認することが大切です。
請求内容の誤り
稀なケースですが、検針時の数値の読み間違いや、入居手続きのタイミングにともなう請求日数の計算誤りが存在することもあります。日割り計算が正しく適用されているか、検針票の指示数とガスメーターの数値に大きな乖離がないかを細かく確認してください。
翌月以降のガス代を抑える方法
初月の請求額が高かった場合は、以下のような対策を講じることで翌月以降のガス代を抑えられます。
ガスの使い方を見直す
まずは、毎日の生活のなかで、特にガスを多く消費している場所の使い方を見直しましょう。
お風呂で使うガスの節約方法
家庭内で、最もガスを消費するのがお風呂での給湯です。シャワーを15分間流しっぱなしにするだけで、浴槽1杯分にほぼ相当する約180リットルのお湯を消費するため、使わないときはこまめに止めることが大切です。
また、浴槽にお湯を張る際は間隔を空けずに連続して入浴し、追い焚きの回数を減らす工夫も重要です。さらに、設定温度を41度から40度に1度下げるだけでも、年間で大きな節約効果を期待できます。
キッチンで使うガスの節約方法
調理時におけるガスの無駄を省くことも、ガス代の節約につながります。
例えば、コンロの炎が鍋の底からはみ出してしまうと熱が逃げて無駄になるため、強火ではなく鍋底に収まる中火に調節することが大切です。また、熱効率を高めるために、鍋の外側の水分を完全に拭き取ってから火にかけるよう心がけましょう。
熱が逃げにくくなるよう蓋をしたり、余熱を上手に活用したりするのもおすすめです。
暖房器具に使うガスの節約方法
ガスファンヒーターなどの暖房器具を使用する際は、設定温度を適切に設定しましょう。また、窓に断熱シートを貼って外からの冷気の侵入を防ぐのも有効です。
さらに、定期的にフィルターの清掃を行うと、燃焼効率の低下を防げます。サーキュレーターを併用して室内の暖かい空気を循環させることも、ガスの消費を抑える手段です。
ガス会社や契約プランを見直す
ガスの使い方の見直しとあわせて、ガス会社や料金プラン自体の変更も検討してみましょう。2017年のガス小売全面自由化により、利用者は多様な料金メニューから選択が可能となりました。
※参考:ガス小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集|電力・ガス取引監視等委員会
電気とのセット割引が適用されるプランや、自身の使用量に応じた最適な会社へ乗り換えることで、ガスの使用実態を大きく変えることなく、毎月の固定費を効率的に削減できます。
ガス会社を変更する際の注意点
ガス代を抑えるためにガス会社を変更する場合は、事前に確認すべき注意点がいくつか存在します。トラブルを防ぐため、以下の3つのポイントを把握した上で手続きを進めましょう。
賃貸物件の場合はオーナーとの交渉が必要になる
基本的に、アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる場合は、入居者だけの判断でガス会社を変更することはできません。ガスの配管やメーターなどの設備は建物の所有者であるオーナーの資産となるため、必ず大家や管理会社に相談し、事前に変更の交渉を行う必要があります。
ガスの停止・開始に時間がかかる場合がある
ガス会社を切り替える手続きには、一定の日数を要する場合がほとんどです。既存のガス会社への解約連絡や、新しい会社による開栓・閉栓の作業日程の調整が必要となるため、申し込みから実際の供給開始までに数日から数週間かかるケースを想定しておきましょう。
ガス会社選びでは料金以外のポイントもチェックする
ガス会社選びでは、料金プランの安さだけでなく、サービスの信頼性やサポート体制を確認することが不可欠です。災害発生時の復旧対応の早さや、夜間の緊急連絡窓口の有無、ガス漏れなどのトラブル時の対応速度など、安心して生活を維持できる体制が整っているかを確認してください。
さらに、解約時の違約金設定や、保安点検の実施頻度といった契約条件も事前によく比較検討し、総合的な安全性を確認することが大切です。
まとめ
引っ越し直後の初月にガス代が高くなる背景には、都市ガスからプロパンガスへの変更や地域の気温差、ライフスタイルの変化など、複数の要因が絡んでいます。まずは検針票を用いて実際の使用量や基本料金の単価、日割り計算の有無を確認することが重要です。
翌月以降のガス代を抑えるためには、お風呂やキッチンでの使い方を見直すだけでなく、ガス会社や料金プランの変更を視野に入れることもおすすめです。賃貸物件ではオーナーとの交渉が必要になるなどの注意点を踏まえ、自身の環境に適した対策を進めてください。
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