ガス代を節約する方法は?お風呂で無駄を減らす具体策を解説
毎日のように使うお風呂は、気づかないうちにガス代がかさみやすい場所です。少しの工夫で無駄を減らせるとわかっていても、何から見直せばよいのか迷う人も多いでしょう。この記事ではシャワーの使い方や給湯設定、入浴のタイミングなど、無理なく続けられるガス代の節約方法を解説します。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
1回のお風呂でかかるガス代の目安
入浴1回あたりのコストの把握は家計管理に欠かせません。一般的な浴槽にお湯を貯める場合、季節や設定温度により変動するものの、一定の費用が発生します。自身の契約状況と照らし合わせて確認しましょう。
都市ガスの場合
都市ガスを利用して200Lの浴槽にお湯を水温20℃から40℃に貯める場合、1回あたりのガス代は約85円程度が目安となります。都市ガスは公共料金としての性質が強く、比較的安価な単価設定となっていることが特徴です。
ただし、冬場は水温が低いため、同じ湯量でも加熱に必要な熱量が増えることに加え、暖房器具を使用することも重なり、冬(1〜3月)のガス代は夏(7〜9月)の約2倍になることもあります。
プロパンガスの場合
プロパンガス(LPガス)で200Lの浴槽にお湯を水温20℃から40℃に貯める場合、1回あたり約224円程度のコストがかかります。プロパンガスは自由料金制であり、配送コストなども含まれるため、都市ガスと比較して単価が高くなりやすいのがデメリットです。月間の入浴回数で換算すると、家計に与える影響が大きくなります。
シャワーのみとお湯を湧かした場合のガス代の差
入浴スタイルによっても消費されるガスの量は大きく異なります。短時間のシャワーで済ませるのか、浴槽にお湯を貯めて浸かるのか、それぞれのコストバランスを理解することで状況に応じた最適な選択ができます。
シャワーのみの場合
シャワーを15分間使用した場合、消費されるお湯の量は約150Lから180Lに達します(一般的なシャワーヘッドの流量:毎分10〜12Lの場合)。一般的な浴槽1杯分に相当し、シャワーを15分以上使い続けると、浴槽にお湯を貯めるよりもガス代が高くなる可能性があります。1人暮らしで短時間の利用に留める場合は、シャワーの方が経済的です。
お湯を湧かした場合
浴槽にお湯を貯めて入浴する方法は、家族が多い世帯で特に効率的です。一度貯めたお湯に全員が続けて入ることで、1人あたりのガス代を抑えられます。お湯が冷めた際に行う追い焚きは多くのエネルギーが必要です。世帯人数別のガス代は1人世帯で2,999円、4人世帯で5,112円と大きな差があり、利用する人数や入浴の間隔によってもコストが変動します。
ガス代が高いときによくある原因
検針票を見て「おかしい」と感じる場合、生活スタイルの変化以外に外的要因や設備トラブルが隠れていることがあります。まずは、以下の3つのポイントから原因を考えてみましょう。
単価が高い
特にプロパンガスを利用している場合、基本料金や従量単価の設定自体が近隣の相場より高い可能性があります。プロパンガスは自由料金制のため会社による価格差がありますが、2024年7月の法改正(液石法施行規則改正)により、不透明な設備費用のガス代上乗せが禁止されました。
乗り換えや契約確認の際は、基本料金・従量料金・設備料金が明示された『三部料金制』に基づいているかを確認することが重要です。都市ガスでも原料費調整制度により、輸入価格が高騰している時期は使用量が変わらなくても請求額が上昇します。
給湯システムが故障している
給湯器が経年劣化や故障を起こすと、熱効率が著しく低下することがあります。設定温度まで温めるために過剰なガスを消費するようになり、気づかぬうちに料金を押し上げているのが一般的です。設置から10年以上経過している場合や、お湯の温度が安定しない、異音がするといった症状がある場合は、早急な点検や交換を検討しましょう。
使用量が多い
ガス代が高い最大の理由はお湯の使用量です。冬場に設定温度を上げたり、長時間シャワーを出しっぱなしにしたりすると、自覚している以上にガスを消費します。また、追い焚きの回数が増えることも大きな要因です。まずは日々の入浴時間や回数、設定温度を振り返り、無意識の無駄がないかの確認が欠かせません。
お風呂でできるガス代の節約方法
お風呂は家庭内で最もガスを消費する場所だからこそ、少しの工夫が大きな節約に直結します。今日から無理なく取り入れられる具体策を1つずつ確認し、習慣化していきましょう。
時間を空けずに入浴する
家族がいる世帯では、全員が間隔を空けずに入浴することが重要です。最後の人まで立て続けに入浴すればお湯が冷めるのを防ぎ、ガス代がかさむ原因となる追い焚きの回数を最小限に抑えられます。
生活リズムを合わせるだけで特別な設備投資をすることなく、毎月の光熱費を確実に削減することが可能です。
給湯温度を2度下げる
給湯器の設定温度を42℃から40℃のように「2度」下げるだけで、ガス消費量を節約できます。特に夏場など水温が高い時期は、少し温度を下げるだけでも十分快適です。無理のない範囲で設定を見直す習慣をつけることで、年間のガス代を数千円単位で抑える効果が期待できます。
お風呂のフタで保温する
入浴の合間や、お湯を貯めてから入るまでの間は、必ずお風呂のフタを閉めましょう。フタをすることで熱が逃げるのを防ぎ、お湯の温度低下を緩やかにできます。保温シートを併用すればさらに効果的です。お湯の温度を維持できれば、追い焚きや高温の足し湯を減らせるため、非常に効率よく節約できます。
浴槽に貯めるお湯の量を少なくする
浴槽に貯めるお湯の量を、いつもより数センチ低めに設定しましょう。200Lの浴槽で数10L減らすだけでも、毎日続ければ大きな差になります。半身浴のように少なめのお湯でゆっくり浸かれば、ガス代と水道代の両方を同時に節約でき、体への負担も軽減されるのもメリットです。
節水シャワーヘッドを使用する
市販の節水シャワーヘッドに交換することで、お湯の使用量を30%〜50%程度カットできます。手元のスイッチでこまめに止水できるタイプなら、さらに無駄を省けます。お湯の使用量が減れば、それを温めるためのガス消費量も比例して減少するため、初期費用を考慮しても非常にコストパフォーマンスの高い対策です。
使わないときはシャワーをこまめに止める
体を洗っている間やシャンプー中など、お湯を使い続けないときはこまめにシャワーを止めることを意識しましょう。1分間シャワーを出しっぱなしにするだけで約12Lものお湯を消費します。小さな積み重ねですが、日々のガス使用量を着実に減らすことが可能です。
給湯システムを使わない時間はオフにする
お風呂や台所でお湯を使わない時間帯は、給湯器のリモコンをオフにする習慣をつけましょう。待機電力の節約になるだけでなく、意図せずお湯が出てしまうミスを防げます。例えばシングルレバー混合水栓などでレバーを中央付近にしている場合、給湯器がオンだと意図せず着火し、ガスを消費してしまうことがあります。
使わない時はリモコンをオフにするか、レバーを完全に水側に振り切る習慣をつけましょう。また現在の電子着火式給湯器にはかつての「種火(常時燃焼)」という仕組みはありません。
キッチンでの工夫もガス代の節約につながる
ガス消費の大半はお風呂ですが、キッチンでも節約できるポイントがあります。調理方法や器具の使い方を見直すことで、お風呂での対策と合わせた相乗効果が期待できます。
ガスコンロを清潔にする
コンロのバーナーキャップが目詰まりしていると燃焼効率が低下し、余計なガスを消費してしまいます。青い炎ではなく赤い炎が出ている場合は、不完全燃焼のサインです。こまめに掃除を行い、常に効率よく熱が伝わる状態を維持しましょう。調理時間の短縮とガス代の節約の両立が可能です。
料理は下ごしらえする
根菜などの火が通りにくい食材は、ガスで煮込む前に電子レンジで加熱しておきましょう。レンジで下ごしらえを済ませることで、コンロの使用時間を大幅に短縮できます。また、食材を小さく切って表面積を増やす、鍋の水分を拭き取ってから火にかけるといった小さな工夫も、熱伝導を早めるために有効です。
料理を作り置きする
一度の調理で数日分をまとめて作る「作り置き」は、コンロの使用回数を減らすために効果的です。何度も火にかける必要がなくなるため、単発の調理を繰り返すよりもトータルのガス消費量を抑えられます。温め直す際もレンジを活用すればガスを一切使わずに済みます。
電気調理器を使用する
電気ケトルや炊飯器、ホットプレートなどの電気調理器を賢く取り入れましょう。特にお湯を沸かす際は、コンロより電気ケトルの方が早く、コストも抑えられる場合があります。ガスだけに頼らず、電気とのバランスを考えることが大切です。最近では高効率なIHクッキングヒーターを活用する家庭も増えています。
節約術と合わせてガスの契約プラン変更も検討しよう
日々の工夫で限界を感じたら、ガスの契約自体の見直しが有効です。ガス自由化以降、電気とのセット割や特定の機器向けプランなど、選択肢が増えています。切り替えるだけで、使用量を変えずに固定費を下げられる可能性があります。
特に単価が高いプロパンガスの場合、他社と比較して乗り換えるだけで月々の支払いが劇的に安くなることも珍しくありません。一度の見直しで効果が長期的に続くため、節約術と並行して優先的に検討すべき対策です。
まとめ
お風呂の入り方を少し見直すだけでも、ガス代は無理なく抑えられます。毎日の積み重ねが大きな節約につながるため、キッチンでの節約術も含めてできるところから取り入れていきましょう。また、使用方法だけでなくガスの契約内容の見直しも重要なポイントです。
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