IHなのにガス代が高い理由は?メリット・デメリットを解説
IHクッキングヒーターを導入したにもかかわらず、ガス代があまり安くならないとお悩みではありませんか。キッチンの熱源を変えてもガス代が高いのには明確な理由が存在します。本記事では、IHに切り替えてもガス代が発生する原因や1か月あたりの電気代の目安、ガスコンロとのコスト比較を解説します。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- ガス代の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
IHなのにガス代が高い理由は?
IHクッキングヒーターを使用しているのに、ガス代の負担が高い原因と仕組みを分かりやすく解説します。
IHクッキングヒーターの仕組み
IHクッキングヒーターは、磁力の作用を用いて鍋自体を直接発熱させる仕組みを採用しています。トッププレートの下にあるコイルに電流を流すと磁力線が発生し、その力で鍋の底が発熱します。
ガスコンロのように周囲の空気を温める無駄がないため、熱の効率が非常に優れている点が特徴です。
IHにしてもガス代はゼロにならない
キッチンのコンロをIHに変更しても、宅内のガス契約自体が残っている場合は、毎月のガス代がゼロになるわけではありません。多くの世帯では、浴室や洗面所で使う給湯器、床暖房、衣類乾燥機などに引き続きガスが使用されています。
これらの設備を利用している限り、ガスの基本料金と使用量に応じた従量料金は毎月発生し続けます。それらの使用量が多ければ、自然とガス代は高くなります。
IHクッキングヒーターの電気代はいくら?
毎月の負担額や調理にかかるコストの目安を具体的に紹介します。
IHクッキングヒーターの1か月の電気代の目安
一般的な家庭でIHクッキングヒーターを毎日使用した場合、1か月あたりの電気代の目安は約1,000円から1,500円程度に収まります。この計算は、標準的な4人家族が毎日朝・昼・晩の調理を行うケースを想定したものです。
電気料金の単価や調理の時間によって多少の変動はありますが、キッチンの熱源にかかるコストとしては比較的安定しています。
火力別の電気代の違い
IHクッキングヒーターの電気代は、使用する火力の設定によって変動します。一般的な製品では、弱火(100~370W)の場合、1時間あたりの電気代は約3~11円です。中火(500~1,000W)では約16~31円、強火(1,450~2,500W)では約45~78円となります。
調理時間が長くなるほど電気代は増えるため、煮込み料理などでは必要以上に火力を上げないことが電気代の節約につながるでしょう。
なお、本記事の電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価31円/kWh(税込)をもとに算出しています。
参考:
はじめてのIHブック|パナソニック株式会社
よくある質問 Q&A|公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会
IHの電気代とガスコンロのガス代を比較
熱源によるコストの違いや具体的な料金差を詳しく検証します。
都市ガスとの比較
都市ガスを利用している家庭とIHのコストを比較した場合、どちらが安くなるかは、ガスの単価や電気料金プラン、調理スタイル、使用する時間帯などの条件によって変わるため、一概にどちらが安いとは言い切れません。
実際のコストは契約内容によって異なるため、現在の電気・ガス料金をもとに比較するとよいでしょう。
プロパンガスとの比較
プロパンガスを利用している家庭とIHのコストを比較した場合、IHの方がコストを大幅に節約できる可能性が高くなります。プロパンガスは都市ガスに比べて基本料金や従量料金が約1.8〜2倍高く設定されているケースが多く見られます。
熱効率に優れるIHへ切り替えることで、毎月の調理にかかる費用を効果的に削減することが可能です。
IHクッキングヒーターのメリット
ガスコンロにはない、IHクッキングヒーターの優れた機能性、導入によって得られるメリットを整理します。
安定した加熱制御で安全性が高い
IHクッキングヒーターは直火を使わないため、ガスコンロと比べて調理中の袖口への着火や周囲の可燃物への引火リスクを抑えられます。多くの機器には、鍋底の温度を検知して自動で加熱を制御する機能や、切り忘れ防止機能が標準搭載されています。
高齢の人や小さな子どもがいる家庭でも、安全性を高く維持しながら日々の調理を行えます。
熱効率が高くキッチンが暑くなりにくい
IHクッキングヒーターは磁力によって鍋そのものを直接発熱させるため、熱効率が約90%に達します。ガスコンロのように熱が周囲の空気に逃げにくく、無駄なく調理器具に伝わります。
周囲に拡散する熱が非常に少ないため、夏場であってもキッチンの温度が上昇しにくく、快適な環境を維持したまま調理を行える点が魅力です。
出典:「11月1日は『IHクッキングヒーターの日』」|一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)
掃除・手入れが手軽にできる
IHクッキングヒーターの表面は、凹凸のない平らなガラス製のトッププレートで構成されています。ガスコンロのような五徳や排気口周りの複雑な部品がないため、調理後に汚れがついても、布巾でさっと拭き取るだけで手入れが完了します。
油汚れがこびりつきにくく、日々の掃除にかかる負担を劇的に軽減できる点が大きなメリットです。
IHクッキングヒーターのデメリット
導入する前に把握しておくべき注意点や不便に感じるデメリットを説明します。
初期費用がガスコンロより高い
IHクッキングヒーターは、ガスコンロと比較して本体の価格がやや高く設定されている傾向があります。さらに、ガスからIHへ変更する際には、200Vの専用コンセントを新設するための電気工事費用が別途必要になります。
そのため、導入時の初期費用を合計すると、ガスコンロを新調するよりも負担が大きくなります。
使用できる調理器具が限られる
IHクッキングヒーターは磁力を利用して発熱させるため、鉄やステンレスといった磁性のある素材の鍋しか使用できません。アルミや銅、土鍋、ガラス製の調理器具は基本的に対応していないため注意が必要です。
お気に入りの調理器具がIH非対応である場合は、導入に合わせてIH専用の製品へ買い替える費用と手間が発生します。
不向きな料理がある
IHクッキングヒーターは鍋底がトッププレートに接していないと加熱が停止する仕組みになっています。そのため、炒飯などで鍋を振る調理法には適していません。
また、ガスコンロのように直火の炎が出ないため、食材をあぶって焦げ目をつけたり、海苔を直火で焼いたりする調理ができない点も、料理の幅を狭める要因となります。
IHの電気代を節約する方法
日々の調理手順を工夫して無駄な電力消費を抑える手順を提案します。
電気代の安い時間帯に使う
夜間の電気料金が安く設定されているプランを契約している場合は、その時間帯に合わせて調理を行うと節約に繋がります。夕食の準備や、翌日のお弁当の下ごしらえなどを夜間の時間帯へシフトさせることで、単価の高い昼間に使うよりも効率よく電気代を抑えられます。ライフスタイルに合わせた時間帯の活用が効果的です。
節電機能を活用する
多くのIHクッキングヒーターには、無駄な電力消費を抑えるための節電モードやタイマー機能が搭載されています。これらを活用して加熱のしすぎを防ぐことが大切です。
タイマーを設定しておけば、煮込み料理などの調理中に必要以上の電力を使い続ける心配がなくなり、消し忘れによる電気代の無駄遣いも防止しやすくなります。
IHに適した調理器具を使う
IHクッキングヒーターの熱効率を最大限に高めるためには、底面が平らでトッププレートに隙間なく密着する専用の調理器具を選ぶことが重要です。
変形して底が反ってしまった鍋や、材質が不適合なものを使用すると、熱が効率よく伝わらずに余分な電力を消費してしまいます。適切な器具を使用することが、日々の節電に繋がります。
電子レンジや圧力鍋と組み合わせる
全ての調理をIHクッキングヒーターだけで完結させず、他の家電や調理器具と組み合わせる方法も有効です。例えば、根菜類などの火が通りにくい食材は、あらかじめ電子レンジで加熱してからIHで仕上げると調理時間を短縮できます。
また、短時間で火が通る圧力鍋を取り入れることで、全体の消費電力量を大幅に削減できます。
余熱を利用して調理する
IHクッキングヒーターは加熱を停止した後も、しばらくの間はトッププレートや鍋の内部に高い熱が残ります。この余熱を上手に利用することが節約のコツです。
ゆで物や煮込み料理を作る際は、完全に火が通る一歩手前の段階でスイッチをオフにして、蓋をしたまま放置することで、電気代を一切かけずに余熱だけで具材を柔らかく仕上げられます。
電気料金プランを見直す方法
契約内容を詳細に確認し、最適な選択肢を見つける手順を紹介します。
生活スタイルに合ったプランを選ぶ
電気料金のプランは、日中に電気を多く使う世帯向けのプランや、夜間の単価が安く設定されているプランなど、多様な選択肢が存在します。
平日の昼間は不在にすることが多く、夜間にまとめて調理や家事を行うライフスタイルであれば、夜間割引のあるプランへ切り替えることで、IHの使用にかかる電気代を抑えられます。
電力会社の見直しを検討する
電気料金を抑えるためには、契約プランだけでなく電力会社そのものを見直すことも有効です。電力自由化により、多くの事業者がさまざまな料金プランを提供しています。
IHクッキングヒーターを利用している家庭向けのプランや、電気使用量に応じて割引が受けられるプランなどもあるため、現在の契約内容と比較しながら検討するとよいでしょう。
まとめ
キッチンのコンロをIHクッキングヒーターに変更してもガス代が高いと感じる場合、給湯器や床暖房といった他の住宅設備でガスを使い続けていることがおもな原因です。宅内にガスの契約が残っている限り、毎月の基本料金や使用量に応じた料金は発生し続けます。
ガス代を効果的に抑えるためには、IHの熱効率の高さを生かした調理の手順を意識するだけでなく、電気の料金プランを自身の生活スタイルに合わせて見直す、あるいはガス会社自体の変更を検討するなどの包括的な対策が求められます。
ガス代の見直しを検討している人は、ぜひGas Oneへご相談ください。Gas Oneでは、LPガスや都市ガスに加え、電気(エネワンでんき)や宅配水(ウォーターワン)など幅広いサービスを提供しており、ライフスタイルに合わせたガス代の見直しを検討できます。





