賃貸のガス代が高い・おかしいと感じる2つの原因とは?自分でできる対処法も解説
賃貸物件の生活で「毎月のガス代が高い」「おかしい」と悩む人は少なくありません。ガス料金が高額になる背景には、賃貸ならではの理由が隠れている可能性があります。
本記事では、賃貸のガス代が高くなる2つの原因と、自分でできる実践的な節約方法を詳しく解説します。適切な対処法を知り、毎月の家計負担を軽減させましょう。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
【世帯人数別】ガス代の平均額
総務省統計局の家計調査(2025年)によると、1か月あたりのガス代の平均額は以下の通りです。
| 世帯人数 | 平均ガス代 |
|---|---|
| 1人世帯 | 2,999円 |
| 2人世帯 | 4,663円 |
| 3人世帯 | 5,096円 |
| 4人世帯 | 5,112円 |
| 5人世帯 | 4,877円 |
| 6人以上世帯 | 5,361円 |
自宅のガス代がおかしいと感じる場合は、ご自身の世帯の平均額と比較し、実際の請求額が大きく上回っていないかを確認することが大切です。
賃貸のガス代が平均より高い・おかしいと感じる2つの原因
賃貸物件のガス代が高くなるおもな原因は、以下の2つです。
入居者がガス会社を自由に選べない
賃貸物件では、入居者が自由にガス会社を選べないケースが大半です。多くは、物件の所有者である大家や管理会社が、建物全体で利用するガス会社を決定し契約を結んでいます。
持ち家であれば、それぞれのライフスタイルに合わせて安いガス会社を比較検討できますが、賃貸アパート・マンションではそのような工夫がしにくいのが実情です。大家や管理会社が契約しているガス会社によっては、料金は相場よりも割高な可能性があります。
プロパンガスが導入されている
賃貸物件にプロパンガス(LPガス)が導入されていることも、ガス代が高くなる原因です。プロパンガスは都市ガスと比較して、1.8〜2倍ほど高い傾向にあります。
都市ガスは地下の導管を通じて各家庭に供給されますが、プロパンガスはガスボンベを事業者が直接配送する仕組みです。この配送にかかる人件費などのコストが基本料金などに上乗せされるため、プロパンガスの物件に住んでいる場合は、ガス代が高額になりやすいといえます。
【2025年4月以降】設備費用の計上が禁止に
従来は、給湯器やエアコンなどの設備費用をプロパンガス会社が負担し、その分を毎月のガス代に上乗せして回収する商慣習が存在していました。これは、大家にとっては初期費用を抑えられるというメリットがある一方、入居者側は費用を不当に負担させられる形となっていました。
しかし、法改正により、2025年4月以降は賃貸住宅におけるプロパンガス料金に設備費用を上乗せして請求することが禁止されています。これにより、今後はプロパンガス物件において、入居者に対する不自然に高いガス代の請求は減少していくと見込まれています。
ガス会社の変更を大家・管理会社に交渉する際のポイント
賃貸物件のガス会社を変更するためには、大家や管理会社から許可を得る必要があります。
大家や管理会社に交渉する際は、管理側のメリットを明確に提示することが重要です。建物の所有者にとって、ガス会社を変更する手続きの手間や設備の切り替え費用は大きな懸念材料となります。
そのため、現在の高いガス料金が空室リスクにつながる事実を伝えたり、新しいガス会社が給湯器などの設備を無償で貸与するプランを提案したりすると、意見を受け入れてもらいやすくなるでしょう。また、ほかの入居者と協力して要望を出すことも有効です。
客観的なデータや代替案を用意し、大家が納得しやすい状況を整えて交渉に臨むことがポイントです。
ガス会社の変更以外で賃貸のガス代を下げる方法
ガス会社の変更が難しい場合でも、日々の工夫で賃貸物件のガス代を安く抑えることは可能です。
ガスの使用量を減らす
ガス代を安くする基本は、ガスの使用量を減らすことです。生活のなかで無理なくできる節約術を紹介します。
お風呂のガスの使用量を減らす方法
お風呂のガス使用量の削減には、追い焚きの回数を減らす、設定温度を下げるなどの工夫が効果的です。
例えば、同居人がいる場合は間隔を空けずに連続して入浴することで、湯の温度低下を防ぎ追い焚きの利用を減らせます。また、給湯器の設定温度を1度下げるだけでも毎月のガス料金の節約につながります。シャワーを流しっぱなしにせず、こまめに止めることも大切です。
さらに、浴槽のふたや保温シートを活用して保温効果を高める対策もおすすめです。
キッチンのガスの使用量を減らす方法
キッチンのガス使用量を減らすには、調理方法や洗い物の際の湯の使い方を見直すことが大切です。ガスコンロの長時間の使用や、高温での湯を使った食器洗いがガス代を押し上げる要因となります。
例えば、調理時には、鍋底の大きさに合わせて火加減を中火に調整することで、熱を逃さず効率よく加熱できます。落としぶたや鍋のふたを利用して、調理時間を短縮することも有効です。食材に火を通したい場合は、鍋でゆでずに電子レンジを活用すると、ガスコンロの使用時間を減らせるでしょう。
また、洗い物をする際は、給湯器の設定温度を低温に下げるか、水を使用することでガスの消費を抑えられます。ガスバーナーの汚れをそのままにしておくと、ガスを余計に消費してしまいやすいので、こまめに掃除することも重要です。
暖房器具のガスの使用量を減らす方法
ガスファンヒーターなどの暖房器具のガス使用量を減らすには、設定温度の見直しと他の暖房器具との併用が効果的です。
ガス暖房器具は部屋全体を早く暖める能力が高い分、長時間の連続使用はガス代が高くなる原因になります。ガス代を抑えるためには、ガス暖房器具をエアコンや電気ストーブなどと組み合わせて使用することが推奨されます。具体的には、部屋が暖まるまではガスファンヒーターを使用し、その後はエアコンに切り替えるなどの使い分けが有効です。
また、家の断熱性を高める工夫も大切です。例えば、窓に断熱シートを貼ると、室内の熱を逃がしにくくなりガス代の節約につながります。
給湯器を交換する
古い給湯器は熱効率が悪く、湯を沸かすために多くのガスを消費してしまいます。そのため、給湯器を最新の省エネモデルに交換することも、ガス代を削減する有効な方法です。
省エネタイプの給湯器(エコジョーズ)に交換すれば、ガス代を約13%削減できるようになります。ただし、賃貸物件の場合は、大家や管理会社に交換の相談をすることが必要です。
ガス会社に値下げ交渉をする
ガス会社の変更が難しい場合でも、現在のガス会社に直接値下げ交渉を行うことで料金が下がる可能性があります。
プロパンガスの料金は自由設定であり、会社によって価格に幅があります。地域の適正価格や他社の料金プランを調べた上で、他社への乗り換えを意図していると伝えることが交渉のポイントです。相場を把握していることを示すことで、ガス会社が特別割引や単価の見直しに応じてくれるケースがあります。
賃貸のガス代に納得できない場合は引っ越しも手段のひとつ
賃貸物件のガス代を下げる根本対策としては、引っ越しも手段のひとつです。賃貸物件ではガス会社を変更する手続きや、給湯器などの設備交換が貸主の意向に左右され、入居者単独で問題を解決することが困難なケースが多くあります。
あらかじめ都市ガスを導入している物件や、エネルギー会社を自由に選べる物件へ転居すれば、ガス代の節約につながります。引っ越しの費用はかかってしまいますが、現在の環境で料金改善の見込みが薄い場合は、中長期的な視点で引っ越しすることも検討してみましょう。
まとめ
賃貸物件においてガス代が高くなるおもな原因は、入居者が自由にガス会社を選べないことや、料金が割高なプロパンガスが導入されていることにあります。賃貸物件はどうしても所有者側の意向に左右される部分が大きいため、まずは日々の生活でガスの使用量を減らす工夫から始めるとよいでしょう。
給湯器の設定温度を下げる、調理方法を工夫するといった方法が有効です。それでも料金に納得できない場合は、大家や管理会社へ変更の交渉をする、あるいは新しい物件へ転居するなどの根本的な対策を講じることも視野に入れましょう。
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