ガス給湯器のガス代が高い理由は?お風呂やキッチンで節約する方法
毎月のガス代を見て「以前より高くなった」と感じている人もいるでしょう。ガスが高い理由には、給湯器の使い方やガス料金の変動、機器の劣化などがあります。
この記事ではガス代が高いときのよくある理由を踏まえながら、給湯器を使う際に実践できる節約方法や見直しのポイントを解説します。
この記事でわかること/解決できること
- 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
- 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
- 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
目次
ガス代が高いと感じるときによくある理由
毎月のガス代が急に高くなると、家計への負担が大きくなります。ガス代が高くなる背景には日常の使い方や外部の環境など、複数の理由があります。
給湯器の設定温度が高い
設定温度を必要以上に高く設定していると、ガス代が高くなります。給湯器の設定温度を高くすると、水を温めるために必要なガスの消費量が増加します。特に水温の低下に加えて暖房器具を使用することも重なり、冬(1〜3月)のガス代は夏(7〜9月)の約2倍になることもあります。リモコンの温度を細かく確認することが重要です。
ガスの使用量が多い
風呂に湯を溜める回数が増えたり、シャワーを長時間使用したりすると、ガスの使用量は大幅に増加します。家族の人数が増えた場合や、在宅時間が長くなった時期なども、知らず知らずのうちにガスの消費量が多くなる要因です。毎日の使用習慣を細かく振り返ることが求められます。
ガス料金が値上がりした
世界的な燃料費の高騰や為替レートの変動に伴い、ガス料金の基本料金や従量料金が値上がりすることがあります。ガスの使用量自体が過去の時期と変わっていなくても、料金単価が上昇すれば、請求金額が高くなります。検針票に記載された料金プランの確認が必要です。
給湯器の故障や経年劣化で熱効率が低下している
給湯器の劣化や故障によって熱効率が悪化し、ガス代の上昇につながることがあります。使用年数が10年を超えるなど、長期間使用している給湯器は、内部の部品が劣化している可能性があります。熱効率が落ちた給湯器は、同じ温度の湯を沸かすためにより多くのガスが必要です。
給湯器の種類によるガス代の違い
家庭で使用する給湯機器の種類によって毎月のガス代が変わります。従来型に比べ、高効率の最新機器を導入することで料金を削減できます。
エコキュート
エコキュートは、大気中の熱を利用して湯を沸かす高効率なヒートポンプ式の給湯機です。電気を用いて稼働し、給湯にはガスを使用しないため、ガス代の削減が期待できます。割安な夜間電力を活用して湯を貯める仕組みで、電気代を含めたトータルの光熱費を低減できる場合があります。
エコジョーズ
エコジョーズは、少ないガス量で効率よく湯を沸かせる、環境に配慮したガス給湯器です。従来の給湯器では廃棄されていた約200℃の排気熱を再利用することにより、熱効率を約95%まで向上させています。ガスの使用量を約13%削減できるため、日々のガス代の節約につながります。
ガスの種類によるガス代の違い
住宅で使用するガスの種類は、都市ガスとプロパンガスの2種類です。それぞれのガスは供給方法や料金体系が大きく異なり、毎月のガス代に直接影響を与えます。
都市ガス
都市ガスは、道路の下に埋設されたガス管を通じて各家庭に供給されるガスです。液化天然ガス(LNG/主成分メタン)を原料としており、料金が比較的安価に抑えられている点が特徴です。インフラの整備に初期費用はかかりますが、毎月の基本料金や従量料金が低く設定されているため、日々の湯の使用に伴うガス代を低く抑えられます。
プロパンガス
プロパンガスは、液化石油ガス(LPG/主成分プロパン・ブタン)を満たしたボンベを各家庭に配送して供給するガスです。事業者が自由に価格を設定できる自由料金制が導入されており、配送コストや人件費が料金に上乗せされるため、都市ガスと比較して基本料金や従量料金が約1.8〜2倍高くなります。同じ湯の量を使用しても、ガス代が高くなりやすい傾向があります。
※参考:LPガス(液化石油ガス)の取引適正化について|経済産業省 資源エネルギー庁
温度設定で給湯器のガス代を節約する方法
給湯器の温度設定を適切に見直すことは、無理なく日々のガス代を節約するために有効です。必要以上に高い温度に設定したまま使用を続けると、余分なガスを消費して料金を押し上げる原因になります。
季節に合わせて給湯温度を調整する
給湯器の設定温度は、季節の移り変わりによる水温の変化に合わせて変更しましょう。春や夏など水温が高い時期は、設定温度を低めに設定しても快適です。一方で水温が下がる冬場は少し温度を上げるなど、1年を通じてこまめにリモコンの設定を調整することが、ガス代の節約につながります。
温度を必要以上に上げない
湯を使用する際、必要以上に高い温度に設定すると、水を温めるために大量のガスを消費します。設定温度を1度下げるだけでも、年間で確実な節約効果が期待できます。熱すぎる湯を出してから冷水を混ぜて温度を調節する使い方は、エネルギーの無駄が多くなるため、初めから適温に設定することが重要です。
用途ごとに温度設定を使い分ける
キッチンでの皿洗いと、浴室でのシャワーや風呂の湯はりでは、必要とされる適温が異なります。油汚れを落とすキッチンでは37度から38度の比較的低い温度に設定し、浴室では40度前後に設定するなど、用途に合わせてリモコンの温度を切り替えて使用しましょう。無駄なガスの消費を抑えて効率的に節約できます。
お風呂で給湯器のガス代を節約する方法
家庭内で消費されるガスの約8割は給湯によるものであり、その大部分を占めるのが浴室での使用です。
シャワーを出しっぱなしにしない
シャワーは1分間流し続けるだけで、約12Lもの湯が消費されます。体を洗っている最中や髪を洗っている間にシャワーを出しっぱなしにしては、大量の湯とともにガスを無駄に消費することになります。お風呂でこまめにシャワーを止める習慣づくりは、ガス代を節約するために欠かせません。
追い焚きの回数を減らす
浴槽に溜めた湯を温め直す追い焚き機能は、冷めた湯を再度温めるために多くのガスを消費します。そこで、家族が入浴する時間帯をなるべく近づけて、間隔を空けずに続けて入浴すれば、追い焚きの回数を減らせます。お風呂における習慣を工夫するだけでも、給湯器のガス代の節約が可能です。
ふたやシートで浴槽を保温する
浴槽に湯をはってから、ふたを閉めずに放置すると、熱が空気中に逃げて湯温が急激に低下します。湯温の低下を防ぐためには、湯はりが完了した直後から浴槽に専用のふたを閉めたり、湯の表面に断熱効果のある保温シートを浮かべたりするのが効果的です。無駄な追い焚きを避けてガス代の上昇を抑えられます。
節水シャワーヘッドを活用する
浴室のシャワーヘッドを節水機能付きの製品に交換することも、ガス代の節約に効果的です。節水シャワーヘッドを導入することで、水圧を維持したまま湯の吐出量を約30%から50%削減できます。使用する湯の量自体が減少するため、給湯器が消費するガス量も比例して少なくなり、毎月のガス代を自動的に節約できます。
キッチンで給湯器のガス代を節約する方法
キッチンにおける給湯器の使用によっても、日々の調理や皿洗いの工夫次第でガス代を抑えられます。
電子レンジ調理を行う
食材の下茹でや加熱の際にガスコンロではなく電子レンジを活用すると、ガスの使用量を直接的に削減できます。電子レンジは少量の水で急速に加熱できるため、調理時間を短縮する効果があります。野菜の下処理などを電子レンジに置き換えることで、効率的な節約が可能です。
ガスコンロを掃除する
ガスコンロのバーナーキャップに目詰まりや汚れがあると、炎が不均一になり熱効率が低下します。効率が落ちることにより、鍋を温めるために多くのガスが必要です。ガスの使用量が増えれば、ガス代も上昇します。
定期的にバーナーの周囲を掃除して良好な燃焼状態を維持することが、無駄なガス消費を防ぐために欠かせません。
余熱を活用する
煮込み料理などを行う際に完全に火が通るまでガスを使い続けるのではなく、途中で消火して鍋の余熱で具材に熱を通す、余熱調理も節約につながります。厚手の鍋や蓋を活用して保温性を高めることにより、ガスを消費しない時間を増やしながら調理できます。毎日の調理習慣を見直すことが重要です。
古い給湯器は交換も検討しよう
給湯器の標準的な使用期間は、約10年が目安とされています。そのため、10年を超えて古い機器を使い続けると、経年劣化によって内部の部品が摩耗し、熱効率が低下することがあります。すると、同じ温度のお湯を沸かすためにより多くのガスが必要となり、ガス代が高くなる原因になります。
一方、最新の給湯器は省エネ性能が大幅に向上しています。そのため、新しい機器へ交換することで、日々のガス代を効率的に削減できる可能性があります。給湯器を10年以上使用している場合は、使用状況を確認しながら交換も検討してみましょう。
ガス会社や料金プランの変更もおすすめ
毎月のガス代を根本から下げるためには、契約しているガス会社や料金プランの変更も視野に入れましょう。2017年のガス小売全面自由化に伴い、契約者は自身の生活様式に合わせて自由に事業者を選択できるようになりました。
ガス会社各社は、電気とガスのセット割や、湯の使用量が多い家庭向けのプランなど、多彩な料金体系を提供しています。スマートフォンのシミュレーションサイトなどを活用して各社の料金を比較し、現在の利用状況に適したプランへ切り替えることで、日常の使い方を変えずにガス代を削減できます。
※参考:電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について|経済産業省
まとめ
給湯器のガス代が高い理由には設定温度の高さや使用量の増加、ガス料金の値上がり、給湯器の劣化などがあります。日頃の使用方法を見直すだけでも節約につながりますが、古い給湯器を使い続けている場合は交換を検討するのもおすすめです。また、ガス会社や料金プランの見直しも家計負担の軽減に役立ちます。
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