プロパンのガス代が高い原因は?都市ガスとの比較や節約する方法を解説

更新日:2026年7月30日
プロパンガスのボンベのイメージ

プロパンガスの請求書を見て、料金の高さに驚いた経験を持つ方は少なくありません。プロパンガスは都市ガスに比べて基本料金や従量単価が高く設定される傾向がありますが、原因を理解して適切な対策を講じれば、毎月の固定費を大幅に削減できる可能性があります。

本記事では、高い理由や都市ガスとの違い、具体的な節約方法を詳しく解説します。

この記事でわかること/解決できること

  • 戸建または分譲マンションに住むファミリー層の世帯主
  • 新居への入居や住み替えをきっかけに、都市ガス契約を検討している人
  • 光熱費の見直しや生活サービスの一括管理をしたい人
都市ガスの申し込みサイトはこちら

目次

プロパンのガス代が高い理由とは

プロパンガスの料金が都市ガスと比較して高く設定されている背景には、供給体制の仕組みや料金制度など、特有の原因が存在します。

供給コストが高いから

プロパンガスは、配送員がトラックで各家庭を回り、ガスボンベを1軒ずつ交換する仕組みで供給されています。

地中に埋設されたガス管を通じて自動的に届く都市ガスとは異なり、ボンベの配送人件費や車両の維持費、燃料代といった物流コストが日常的に発生するため、ガス料金全体の引き上げにつながります。

料金競争が起こりにくいから

プロパンガス業界は、古くから事業を展開する会社が地域に定着している場合が多く、事業者間での価格競争が起きにくい構造にあります。

また、お客さま側において「プロパンガスの料金は一律ではなく、会社ごとに自由に決められている」という事実があまり認知されておらず、他社と比較される機会が少ないことも要因です。

設備費がガス料金に含まれる場合があるから

以前は、給湯器どの設備費用をガス会社が負担し、その費用をガス料金に上乗せして回収するケースがありました。特に賃貸住宅では、入居者が負担を把握しにくいことが課題とされてきました。

こうした慣行を見直すため、液化石油ガス法の省令改正により、2024年7月に設備の無償貸与が禁止され、2025年4月からは設備費用のガス料金への上乗せも禁止されています。現在は新規契約で認められていませんが、既存契約では影響が残っている場合もあるため、契約内容を確認しましょう。

料金設定が自由だから

プロパンガスの料金は、各ガス会社が独自に価格を設定できる「自由料金制」が導入されています。

原油価格や為替レートの変動に伴う原料費の増減に合わせて価格を柔軟に変更できる半面、会社の裁量によって高めの価格設定が維持されやすい側面も持ち合わせています。

プロパンのガス代平均と都市ガスとの比較

プロパンガスと都市ガスでは料金体系や単価が異なるため、毎月の負担額に差が生じます。それぞれの平均額や具体的な目安を把握することが重要です。

プロパンのガス代平均

ガス代の目安を知る際は、まず一般的な家庭の平均額を把握しておくとよいでしょう。総務省の家計調査(2025年)によると、世帯人数ごとの1か月あたりのガス代平均は次のとおりです。

  • 1人:2,999円
  • 2人:4,663円
  • 3人:5,096円
  • 4人:5,112円

ただし、これらの数値は都市ガスとプロパンガスの両方を含む平均値です。一般的に、プロパンガスは都市ガスより料金が高くなる傾向があるため、家計調査の平均額を上回るケースも少なくありません。

また、季節による変動も大きく、水温の低下に加えて暖房器具を使用することも重なり、冬(1〜3月)のガス代は夏(7〜9月)の約2倍になることもあります。

ガス使用量ごとの料金目安

プロパンガスの料金目安を使用量別に確認すると、一般的な単価をもとに計算した場合、5立方メートルで5,095円、10立方メートルで8,246円となります。

さらに、使用量が多い20立方メートルでは14,497円に達します。基本料金に加えて、使用した分だけ従量料金が加算される仕組みです。

参考:都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いは? それぞれの料金例やメリットなども解説|東京ガス

都市ガスとの料金比較

同じ熱量を基準にしてプロパンガスと都市ガスの料金を比較した場合、一般的にプロパンガスの方が約1.8倍から2倍程度高くなります。都市ガスは液化天然ガスを原料とし、導管で大量に供給できるため安価です。

一方、プロパンガスは個別の配送費用がかかる分、基本料金や従量単価が高く設定されています。

プロパンのガス代は地域で差が出る

プロパンガスの料金は、お住まいの地域によって格差が生じます。理由として、ガス会社ごとの競争環境の厳しさや、基地からの輸送距離が挙げられます。

関東地方などの都市周辺は加盟会社が多く価格競争が働きやすい一方、配送効率が下がる山間部や、豪雪地帯、過疎化が進む地方では料金が比較的高くなる傾向です。

プロパンのガス代を節約する方法

プロパンガスの高い料金を抑えるためには、日々の運用の見直しから契約先の変更まで、複数の視点からアプローチすることが有効です。

お風呂やキッチンのガス使用量を減らす

ガス代を削減するには、エネルギー消費の多い給湯や調理の方法を見直す必要があります。特にお湯の温度設定を1度下げる、浴槽の追い焚き回数を減らすために続けて入浴する、シャワーを流しっぱなしにしない対策が効果的です。

キッチンでは、鍋に蓋をして熱を逃がさないようにすると、加熱時間が短くなり使用量の削減につながります。

電気や契約プランも見直す

ガス会社が提供しているセットプランを活用すると、固定費全体の削減が可能です。多くの事業者が電気とガスのセット販売を実施しており、まとめて契約を切り替えるだけで毎月の支払額に割引が適用される場合があります。

また、契約中のプランそのものが世帯人数や使用量に適合しているか確認することも重要です。

ガス料金の値下げ交渉をする

現在契約しているガス会社に対して、料金の引き下げを直接交渉する手段があります。

近隣の競合他社が提示している割安な料金プランや、地域の平均相場を引き合いに出しながら相談を重ねると、解約を防ぐ目的で基本料金や従量単価の引き下げに応じてくれる場合があります。ただし、必ず減額されるわけではありません。

プロパンガス会社を変更する

価格交渉が不調に終わった場合は、より安価な料金を設定している別のプロパンガス会社へ切り替える方法が確実です。

プロパンガスは自由料金制であるため、事業者ごとに価格が大きく異なります。複数の会社から見積もりを収集して条件を比較し、解約違約金の有無などを確認した上で手続きを進めてください。

都市ガスへ切り替えできるか確認する

根本的な供給単価を下げるために、プロパンガスから都市ガスへ変更できるかを調べる方法があります。自宅の前面道路に都市ガスの本管が埋設されている場合、敷地内へ配管を引き込む工事を行うことで切り替えが可能です。

初期の工事費用は発生しますが、長期的な視点で見ると毎月の固定費を大幅に抑えられます。

プロパンガスと都市ガスを比較

プロパンガスと都市ガスには、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットが存在します。双方の性質を理解し、家庭の環境に適した選択を行うことが大切です。

プロパンガスのメリット

災害時の復旧が早い点が挙げられます。個別供給方式のため、万が一の震災時も点検が迅速に完了し、都市ガスより早期に利用を再開できます。また、熱量が都市ガスの約2倍と高く、火力が強い特徴もあります。

プロパンガスのデメリット

都市ガスと比較して毎月の料金が高くなりやすい点が挙げられます。ボンベの配送人件費や管理コストが基本料金や従量単価に上乗せされるほか、事業者によって価格差が大きく不透明な場合がある点も課題です。

都市ガスのメリット

毎月のガス料金を安く抑えられる点が最大の利点です。明確な料金体系が多く、地中の配管を通じて安定供給されるため、プロパンガスのような配送コストがかからず、家計の負担を軽減できます。

都市ガスのデメリット

供給エリアが限られる点がデメリットです。都市ガスはガス導管が整備された地域でしか利用できず、地方や郊外では利用できない場合があります。そのため、引っ越し先や居住地域によっては選択できないことがあります。

プロパンガスが向いている家庭

災害への備えを重視する家庭や、料理で強い火力を日常的に使用したい家庭に適しています。また、都市ガスの配管が整備されていない地域に居住しており、初期の工事費用をかけずにガスを開始したい場合に向いています。

都市ガスが向いている家庭

毎月の固定費を可能な限り削減し、長期的な支出を抑えたい家庭に最適です。供給エリア内にお住まいで、初期の引き込み工事費用が確保できる場合や、料金の透明性・安定性を重視して利用したい場合に向いています。

プロパンガスの利用で損しないポイント

プロパンガスを継続して利用するにあたり、無駄な支出を抑えるためには、現状の把握と定期的な市場価格との比較が重要になります。

高いプロパンガス料金は放置しない

割高なガス料金が請求されている状態をそのまま放置すると、長期間にわたって家計に大きな負担を与え続けることになります。

自由料金制であるプロパンガスは、行動を起こさなければ自動的に値下げされる可能性が低いため、違約金や契約期間などの条件を確認した上で、速やかに見直しを実行することが賢明です。

まずは自宅のガス料金が高いか確認する

支払額を抑えるための第一歩として、毎月の検針票に記載されている基本料金と従量単価を確認します。

確認した数値を、お住まいの地域の平均相場や適正価格と比較することで、現在の契約内容が割高であるかどうかを客観的に判断できます。特に基本料金が相場から乖離していないか注視することが大切です。

ガス会社や料金プランを比較する

現在の料金が相場よりも高いと判明した場合は、複数のガス会社から見積もりを収集し、提示された基本料金や従量単価、各種割引プランを細かく比較します。

長期間の契約を前提としたプランや、使用量に応じた段階料金制など、世帯のライフスタイルに合致した最適な選択肢を精査することが支出削減につながります。

まとめ

プロパンガスの料金が都市ガスより高い背景には、ボンベの個別配送に伴う人件費の発生や、各事業者が価格を独自に設定できる自由料金制の導入が関係しています。毎月の固定費を抑えるためには、日々の調理やお風呂での使用量を意識的に減らす運用の見直しが有効です。

さらに、電気とのセットプランの検討や、料金相場を比較した上でのガス会社の切り替え、供給エリア内であれば都市ガスへの移行を視野に入れることで、長期的な支払額の大幅な削減が期待できます。

ガスワン(Gas One)では、プロパンガス・都市ガスに加え、エネワンでんきやウォーターワンなど暮らしに関わるサービスを提供しています。都市ガスと電気をまとめて利用できるため、光熱費の見直しや契約管理を効率化したい方にもおすすめです。ガスや電気の契約を見直したい方は、この機会にガスワンのサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。